関心高まる再生可能エネルギーの利用

日本には再生可能エネルギー供給する高いポテンシャルがある Photo by Slaunger
日本には再生可能エネルギー供給する高いポテンシャルがある Photo by Slaunger

 太陽の光や風の力、あるいは火山の熱といった自然現象から発電が可能で、石油や石炭のように枯渇することのない再生可能エネルギーが今、日本で大きな注目を集めている。

 4月21日、環境省は太陽光発電(非住宅用)、風力発電、中小水力発電、地熱発電について、理論的に算出可能なエネルギー量と今後の拡大見通し等に関する推計結果を公表した。これは日本、特に東北や関東地方における再生可能エネルギーの大規模活用の可能性を考えるために行われたものだ。調査によると、風力発電や地熱発電の有望な導入地域として東北地方の優位性を認めている。また中小水力発電に関しては、東北・東京電力管内の発電ポテンシャルは高く、まだ調査・開発が進んでいない水系に関して更なる調査を行う必要があるとの認識を示している。もちろん、こうした再生可能エネルギーの普及においては、さらなる技術革新やコスト低減が欠かせない。
 3月11日に起きた地震による原発事故を受け、再考が始められた日本のエネルギー政策。CO2をほとんど排出せず、エネルギー資源を輸入に頼ることがなくなる再生可能エネルギーの拡大は、被災地、ひいては日本復興のカギとなるはずだ。

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