浜岡原子力発電所の停止と、ますます大切な節電

浜岡発電所

 管首相が中部電力浜岡原子力発電所の運転停止を要請したことは記憶に新しい。その理由は「この地域では、30年以内にマグニチュード8程度の地震が発生する可能性は87%と極めて高い」と考えられているためだった。中部電力では5月中旬、安全対策として建設する防波壁が完成するまでとしながらも、稼働していた4号機と5号機を停止。同時に東京電力などへの電力応援融通を停止することを決めた。

 これによって東京電力管内では、ますます電気が不足すると考えられている。津波被害で停止していた福島県の広野火力発電所(総出力380万kw)が7月に運転を再開する可能性や、同発電所の運転再開によって多くの揚水発電所が利用できるようになる可能性はあるが、火力発電所は二酸化炭素をたくさん排出するため、どの地域でも節電が大切なことに変わりはない。
 節電の参考になるのが、環境省のホームページにある「みんなで節電アクション」というコーナーだ。省エネ効果を知ることもできるので、参考にして節電に努めよう。

揚水発電所=夜間の余った電力でダム湖に水をくみ上げた後、昼間に水の落差を利用して発電する水力発電

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