
エコロジーオンライン創立25周年を記念してスタッフが上岡理事長にスペシャルインタビューを敢行。
これまで語られなかった活動秘話から地球への思いまで、今後の展望も含めてすべてを語っていただきました。
利益のみを追求する企業は、社会から支持されなくなる

———今後の企業や行政は、地球に対しどのような姿勢で臨むべきだとお考えですか。
これまでの企業は、売上を最優先に考えてきましたが、今後は社会や環境への貢献を考慮しなければ、存続していくことは難しいでしょう。
利益のみを追求する企業は、社会から支持されなくなる時代が到来しつつあります。
環境問題や人権問題に真摯に向き合い、社会的な責任を果たすことが求められています。
音楽業界での経験を通じて、著名なミュージシャンの方々が環境問題に関心を持ち、行動することで、社会に大きな影響を与えることができることを実感しました。
環境問題への取り組みは、もはや一国のみで解決できるものではありません。
地球温暖化対策における国際的な枠組みであるパリ協定のように、国境を越えた協力が不可欠です。大気や海洋といった地球規模の問題に対しては、国際社会全体が協力して取り組む必要があります。
企業、国家、市民は、それぞれの立場で気候変動や生物多様性の問題について考え、行動していく必要があります。特に、生物多様性の喪失は深刻であり、人間活動によって失われた生命をいかにして守り、回復していくかが課題となっています。
生物多様性の保全は、人間社会の持続可能性にも深く関わっています。まだ見ぬ生命が、人類の健康に貢献してくれる可能性も秘めているかもしれません。
生物多様性の研究を進め、その恵みを活かすとともに、自然と共生していくことが重要です。
これらの問題に真摯に向き合い、解決策を探っていくことが、人類が地球上で生き残るための条件であると考えます。
今後も、様々な形で情報発信を続け、社会全体の意識向上に貢献していきたいと考えています。
それぞれの立場でできることを行い、地球の未来を切り開いていく

EOL編集部:上岡さんが、25年もの間、地球のことを考え続けて活動してこられた秘訣は何でしょうか。
環境問題に専門的に関わっている大学の先生や研究者の方々、そして多くの人々が懸命に取り組んでおられます。
私自身は、31歳という年齢で新たな人生をスタートさせたという点で、遅咲きであったと言えるでしょう。
もっと若い頃から活動していれば、もっと多くのことができたかもしれません。
40歳でNPOを立ち上げ、環境問題に取り組むことは、決して早いとは言えません。
しかし、時代は常に変化しており、時代に遅れないよう、常に学び続ける姿勢が大切であると考えています。
今後、いつ活動を終えるかは分かりませんが、環境問題は依然として深刻であり、解決すべき課題は山積しています。
近年の気候変動の影響は顕著であり、毎年のように最高気温が更新されています。
もはや、活動を辞めるという選択肢は存在しません。
環境をより良いものにしなければ、私自身も生きていけないという危機感があります。
気候変動問題の深刻さは増すばかりで、ひょっとしたら手遅れなのではないかという不安に駆られることもあります。
しかし、若い世代が新たな視点や技術を取り入れ、活動を始めていることに希望を感じています。
今後、どのような展開が待ち受けているかは分かりませんが、それぞれの立場でできることを行い、地球の未来を切り開いていくことが重要であると考えています。
「故郷は地球」

EOL編集部: それでは最後に、上岡さんの地球への思いをお聞かせください。
私自身は、根っからの環境保護活動家ではありません。
音楽が好きで、音楽業界に身を置いていた時期もあります。
そして、今も音楽業界の仲間たちと親交を深めています。
地球は、多くの人々にとって、かけがえのない故郷であり、生活の基盤です。
地球で生きていく上で、個人のエゴばかりを優先するのではなく、地球全体のことを考え、行動する必要があります。
音楽好き、映画好き、スポーツ好きなど、様々な人々がそれぞれの夢を叶える場所が地球です。地球がどのような環境であれ、人間はそこで生きていくわけです。
だからこそ、地球を良い環境に保ち、次世代に引き継いでいくことが重要であると考えます。
地球への思いは一言では言い表せませんが、様々な人々と手を取り合い、地球と共生していくことが大切だと考えています。
EOL編集部: 本日は誠にありがとうございました。
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