ハームリダクション東京

ハームリダクション東京は、

 

NYAN|日本薬物政策アドボカシーネットワークによるプロジェクトです。

いろいろな人がクスリ・ドラッグ・薬物を自己流で使うことがあります。わたしたちは当事者の立場に立って、ハームリダクションに基づき、次のサービスを提供します。

 

本人の健康と暮らしやすさのため、そして生き延びるための支援

使用することがあると安心して話せる場所の提供

 

<ハームリダクション東京の理念>

 

この活動の理念

・「クスリ」や「依存症/病気」ではなく「人」を中心にします

・ピアの視点を大切にします

・本人の健康と暮らしやすさを大切にします

 

わたしたちが提供するサービスは、この理念に基づいたチームで実施しています。チームには、当事者も援助職者もいます。また個人の背景に当事者性を持つ専門職者もいます。

 

この活動は、アジアをはじめ国際的にドラッグユーザーをピアの立場で支援する当事者団体と、そしてハームリダクション・インターナショナルなどハームリダクションの活動をおこなう海外団体等とのネットワークのなかで、実現することができました。

 

<わたしたちができることの例>

 

(自己流で)使うことがあって、体にダメージがあるかもしれないと心配する人に、健康ダメージを減らすための情報(より安全な使い方など)を提供したり、リスクやダメージを減らす方法を一緒に考えたりします。

 

使うことがある人の生活のなかで、住居がない、医療にかかれない、暴力を受けている、などの困りごとがあるけれど、使っていることで誰にも相談できないと感じている人に、本人が安心・安全だと思えるなかで、(本人の了解を得たうえで)、他の支援機関と協働することも見据えながら、少しでも暮らしやすくなるようにサポートします。

 

やめたい気持ちもあるけど、使うことがあるという人なら、やめたい気持ちと使いたい気持ちの両方があることを大切に思い、そのなかで今少しでも暮らしやすくなるためにできることを、一緒に考えます。

 

<ハームリダクションから見る現実>

 

クスリ・ドラッグ・薬物を使うことをやめる、これから二度と使わないようにする、という関わり方があります。必要な人にとって大切なことです。ただ、そうした関わり方が必ずしも適さない、そうした関わり方が馴染まない、それゆえそこからこぼれ落ちる人、興味を持たない人たちがいることも事実です。決して少なくないと想像します。その人たちを、どうにかしてそこに引き寄せようと勧奨したり義務付けようとしたりすること(本人にとっては追い詰められること)は、その支援を提供する側と本人(そして家族たち)の両方にとって、かえって悲劇的な事態をもたらすこともあります。

 

それなのに、うまくいかないからとますます勧奨する・義務づける(追い詰める)パワーを強めていこう、広めていこうという動きが起こります。その結果、うまくいった人は英雄視されたりすることもあります。ですが、もともとそうした関わりに適さなかったり、馴染まなかったりする人たちの声は尊重されず、ほとんど研究もされず、見過ごされてしまいやすくなります。犯罪だからやめましょう、病気だから治しましょう(やめましょう)というキャンペーンだと、どちらであっても「薬物を使う(乱用)=悪い、失敗」、「薬物(の乱用)をやめる=正しい、成功」という分断が生じやすくなります。

 

薬物の依存を病気だとする捉え方があります。もし誰かが何かの病気になり、治療を受けて回復したとしたら、それは素晴らしいことでしょう。ただ、病気になり治療を受けても思うように回復しない人もいます。適切な治療が受けられない場合もあります。そうして命を落とす人もいます。その人たちは回復していないから英雄じゃない、ということではないし、その人たちに対して回復した人をロールモデルにするように周囲が勧奨すれば、本人の気持ちをどれだけ思いやることができているのだろうか、と思わずにいられません。

 

ハームリダクションでは、薬物を使用することがある人の健康や暮らしに着目します。ここでは、使用があってもなくても主役になれるし、ロールモデルは幅広く個人が自由に決めていいのです。例えば、クスリ・ドラッグ・薬物をその人のペースで繰り返し使うこともあって、そして(本人と周囲の人が)楽しく暮らしている、働いている、育児している、という現実もあるのです。

 

<おわりに>

 

使用が止まることを維持しようとする関わり方は、地域に不可欠なものです。かつてこの手法が日本にもたらされ、そこから広がっていった歴史のなかで、数多の障壁が立ちふさがり、そこに挑みながら(今でさえも)道が作られてきました。その開拓の歴史があったからこそ、こうしてハームリダクションが発芽する土壌ができたと言えます。いままでになかったものがもたらされ発展していくには、たくさんの障壁を乗り越えていく覚悟が必要であることも、わたしたちは歴史から学び取ることができます。

 

ハームリダクション東京は、薬物をやめるための支援の他にも、社会のなかに選択肢が増えることに貢献したいという思いで活動しています。やめていること(しないこと)だけが正しい、という社会のなかでは、「やめていてもいなくても、自分なりに健康的に暮らしたい」、という本人の思いを支えること、そのなかにはより安全に使えるように支えることも含まれるのですが、そうした関わり方はわかりにくいかもしれません。心温かく見守っていただければ幸いです。


詳しくはハームリダクション東京のウェブサイトまで。

エコロジーオンラインSDGs支援プロジェクト

ご支援はこちらからどうぞ!

ハームリダクション東京支援金
ハームリダクション東京支援金
ハームリダクション東京支援金
¥10,000
カートに追加

活動報告

2021年

7月

14日

ハームリダクション東京の活動をスタートして1ヶ月ほど経過しました。

PexelsのAnn Hによる写真
PexelsのAnn Hによる写真

ハームリダクション東京の活動をスタートして1ヶ月ほど経過しました。


とにかくチャットのサービスが提供できる基盤を整えて、できるだけ早くオープンしたい、と思いながら、ウェブサイトの制作に取り組んできました。ですので、サイトを公開してからも、新しいページを追加したり、ちょこちょこと修正やアップデートを重ねたりしています。

 

お店を開いたので、次のステップは少しでも多く、このサービスを必要だと思ってもらえる人に知ってもらいたい、と広報活動を進めています。いまのところはTwitterを中心に、ときどきInstagramです。メディアの取材も少し受けました。

 

たまたま長年に渡り電話相談サービスをしている方と話すことがあったのですけれど、そこでは、オープンしてしばらくはほとんど電話がなかったけれど、少しずつ情報が出回って、1年くらい経ったときには相談電話がたくさんくるようになった、と経験されたそうです。

 

今は地道に広報を続けながら、他にも始めたいサービスのアイデアがいくつかあるので、その準備にもとりかかっています。

 

OKチャット、毎日少しずつ、日本のどこかの誰かとやりとりをしています。他のところでは話せないことを、書いてくれているんだって実感することばかりです。この空間を大切にしたいです。

続きを読む

«一つ前のページへ戻る