海外ニュース

海外ニュース · 05日 10月 2025
バイオガスがインドを救う!酪農廃棄物から生まれる希望の燃料
自動車メーカーのスズキが、インドで進めているとてもユニークな取り組みがある。それは、牛の糞尿という酪農の廃棄物から、車の燃料となるバイオガスを作り出すというプロジェクトだ。一見、自動車と酪農は無関係に思えるが、この事業には、地球環境や人々の暮らしをより良くするための、たくさんのやさしい思いが込められている。 インドでは、農村経済の中心に酪農業があり、たくさんの牛が飼育されている。牛の糞尿は、これまで大気中に放置されることが多く、その過程で、二酸化炭素のなんと28倍もの温室効果を持つメタンガスが発生していた。しかし、スズキはインド政府の全国酪農開発機構(NDDB)やアジア最大級の乳業メーカーであるBanas Dairyと手を取り合い、これらの糞尿を燃料に変えるバイオガスプラントの建設を進めている。
海外ニュース · 02日 10月 2025
私たちの共通の家を守るために:ローマ教皇レオが語る気候変動への呼びかけ
ローマ教皇レオが、気候変動の問題に対して世界規模での行動を求める、心からのメッセージを発信した。このメッセージは、単なる科学的な警告を超え、地球という私たちの共通の家を大切にすることの道徳的、倫理的な重要性を訴えている。教皇は、気候危機は富裕国だけの問題ではなく、貧困や飢餓、そして不平等といった社会の最も弱い部分に、最も深刻な影響を与えるものであると語った。 教皇は、気候変動対策がこれまでのところ「十分に進んでいない」と指摘し、その原因として、科学的根拠よりも短期的な経済的利益が優先されてきたことを挙げた。彼は、地球の未来は政治や経済の論争に左右されるべきではないとし、人類が今こそ団結し、共通の責任としてこの問題に向き合うよう呼びかけた。それは、地球という賜物を守ることは、私たち全員に課せられた神聖な義務であるという、深い信仰心に基づくメッセージであった。
海外ニュース · 02日 10月 2025
昆虫に迫る危機!ロッキー山脈から届いた警告
最近、コロラド州のロッキー山脈で行われた研究が、地球の生態系にとって非常に重要な、小さな生き物たちの危機的な状況を明らかにした。この20年にわたる調査によれば、人里離れた手つかずの渓谷でさえも、飛ぶ昆虫の個体数が驚くほど減少し、その減少率は実に72%にも達しているという。これは、気候変動が私たちの想像以上に広範囲にわたる影響を及ぼしていることの、静かで切実な証拠である。 この研究は、昆虫の個体数減少が夏の気温上昇と強く関連していることを突き止めた。私たちが感じる気温の変化が、昆虫にとっては命を脅かすほどの大きなストレスとなっている。昆虫は、ただの小さな生き物ではない。彼らは、植物に花粉を運び、枯れた生物を土へと還し、そして多くの動物たちの大切な食料源として、地球の生態系のバランスを保つ上で欠かせない存在だ。彼らが姿を消していくことは、私たちの食料生産や、この星の多様な生命そのものに影響を及ぼしかねない、重大な出来事なのである。
海外ニュース · 28日 9月 2025
アメリカがパリ協定を離脱!でも世界各国は気候変動対策を強化
米国のニュースサイト「Spectrum Local News」によると、アメリカがパリ協定から離脱した後も、世界の多くの国々が、地球温暖化を防ぐための取り組みをさらに進めているという。これは、気候変動がもはや一部の国だけの問題ではなく、地球全体で取り組むべき共通の課題であるという認識が強まっていることを示している。 アメリカのパリ協定からの離脱は、世界の気候変動対策に大きな影響を与えるのではないかと心配された。しかし、世界の多くの国々は、自国の温室効果ガス排出量を減らすための新しい目標を立て、再生可能エネルギーへの投資を加速させたりしている。
海外ニュース · 21日 9月 2025
ICTで自然を守れ! AIが食べ物のつながりや自然の音を分析
人工知能(AI)を活用して、自然の生態系をより詳しく、そして効率的に調べるためのツールづくりが進んでいる。食べ物のつながり(食物網)や、動物たちの声が聞こえる自然の音の風景(サウンドスケープ)を分析することで、自然の生態系を守るための大きな助けとなる。
海外ニュース · 12日 9月 2025
3億前以上も生き続けたトンボに迫る危機!
恐竜が絶滅した小惑星の衝突から生き延びたトンボが、今、人間が引き起こす気候変動と山火事によって、絶滅の危機に瀕している。トンボは、3億年以上も前から地球に存在してきた、まさに「生きた化石」のような昆虫だが、その長い歴史で直面したことのない新たな脅威にさらされている。 この研究者たちは、世界各地のトンボの生息状況を詳しく調べた。その結果、トンボが特に水辺の環境に大きく依存していることが改めてわかった。トンボの幼虫(ヤゴ)は、川や池、湖などの水の中で育つため、きれいな水と健康な水辺の生態系が彼らの命にとって不可欠だ。
海外ニュース · 10日 9月 2025
暴走する地球工学 極地の環境を守れ!
Image by AlKalenski from Pixabay
海外ニュース · 09日 9月 2025
プラスチックは少子化を加速させる!? 有効な解決策はあるのか?
イギリス ガーディアン誌が伝えた報道によれば、私たちの身近にあるプラスチック製品に使われる添加物が、男性の生殖能力に影響を与えている可能性について、専門家たちが強い懸念を示しているという。生殖医療の第一人者であるシャナ・スワン博士らの報告によれば、過去50年にわたり、世界的な男性の精子数が毎年約1%ずつ減少し続けており、その背景には環境中の化学物質が大きく関わっているのだという。
海外ニュース · 06日 9月 2025
地球温暖化を1.5度までに抑えるための「予算」は足りない! 私たちに残された時間は?
サイエンスブログ「SciTechDaily」の報道によると、世界の科学者たちが、地球温暖化を1.5度までに抑えるための「炭素予算」が、残りわずか3年分しかないと強く警告している。この1.5度という数字は、地球の温度上昇をこれ以上進ませないための、とても大切なラインとして国際的に決められたものだ。もしこのラインを超えてしまうと、地球の気候はもっと悪い状態になり、私たち人間や生き物にとって、取り返しのつかない変化が起きる可能性が高まると言われている。 炭素予算とは、簡単に言うと、地球の温度を特定のレベルに保つために、私たちが大気中に放出してもいい二酸化炭素の「残り量」のことだ。これまでも、地球温暖化は深刻な問題だと繰り返し言われてきたが、今回の警告は、その緊急性がかつてないほど高まっていることを示している。現在のペースで二酸化炭素を排出し続けると、あと3年で、この大切な予算を使い果たしてしまうことになるのだ。
海外ニュース · 06日 9月 2025
季節は春夏秋冬だけではなかった!地球の生命が描くもう一つの物語
新しいアニメーションマップによって、地球の季節がこれまで考えられてきた以上に複雑であることが明らかになった。オーストラリアの科学研究機関CSIROが発表したこの地図は、地球上の陸地生態系が持つ季節サイクルの詳細な姿を描き出している。従来の春夏秋冬という単純な四つの季節では捉えきれない、場所によって季節の巡りがずれる「季節的非同期性」の存在が示されているのである。 この地図が明らかにした重要な発見の一つに、「二重のピーク」を持つパターンがある。カリフォルニアやチリのような地中海性気候を持つ地域では、特定の森林の成長サイクルが、同じ地域内の他の生態系と比べて2カ月も遅れてピークを迎えることがあるという。この現象は、私たちが季節の移り変わりをいかに画一的に捉えがちであったかを物語っている。

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