直し方のわからないものを、これ以上壊すのはやめてくださいーー各国の首脳閣僚が集まる1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で、12歳の少女が「伝説」と呼ばれるスピーチを行った。少女の名はセヴァン・スズキ。
現在、カナダを拠点に環境活動家として活躍しながら母としても幸せな家庭を築くセヴァンが、夫のジャドソンと2人の息子とともに6年ぶりに来日。2月11日から2週間の日程で「Love is the Movement !」と題した全国ツアーを行った。
主催はNGOナマケモノ倶楽部。都内カフェでの講演を皮切りに、関東、中部、近畿、九州へと続き、25日に再び東京に戻って盛況のうちに幕を閉じた。
ツアー冒頭でセヴァンは「あれから22年。今や政府には世界を変える力はない。私たち一人ひとりがつながって変えていこう」と呼びかけている。各会場でほぼ満席となった参加者たちも、その重要性と可能性を再認識するツアーとなったようだ。
世界的環境リーダーのセヴァンが今回日本各地にまいたタネを、育て、実らせるのは私たちだ。これ以上地球を壊さないために、いかに変化を起こせるか。その勇気と行動力が試されている。
(文・中島まゆみ)
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