【審査委員長奨励賞】水車プロジェクト ~水車を核とした間伐材利用と地域づくり~ / 伏見工業高等学校

製品の開発・調達の目的及び背景

水車プロジェクトは、地域資源を活かしたエネルギーの創出や環境整備などに間伐材を積極的に活用し、暮らしに活かそうとする人々を支える活動である。現在、多くの中山間地域では、過疎化、高齢化等に伴い森林荒廃や耕作放棄地が広がり森林環境や用水路機能が低下するなど里山環境の保全が構造的な課題となってきている。しかし一方で、環境やエネルギーに対する関心の高まりとともに、地域資源をエネルギーとしての利用することや地域づくりに活かしたいという気運が各地で高まってきている。私たちは「環境再生に工業技術が果たす役割」という観点の学習の中で、低コストで実現可能なマイクロ水力に関わる技術を研究・開発し、その成果を水車を核とした地域づくりに活かそうとする様々な地域と連携しながら取り組んでいる。

製品・調達の特徴

水車プロジェクトは、水車製作に必要な知識・技術だけでなく、利用や維持管理などを地域主導で行うことを目標にしている。具体的には水車や導水路などの製作、水車から得られるエネルギーを電気や動力として利用する手法、メンテナンスや改良などの技術支援を行っている。製作する水車は水路環境や流量、利用目的に応じて大きさや型式の異なる円形水車や螺旋水車などである。

伏見工業高校 製品づくり・利用.pdf
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