アートの力で森をまもろう! 女子美術大学生が手がけたキャラクターで森のモノづくりを支援

キャラクターを通して社会を元気に!NPO法人エコロジーオンラインと女子美術大学の取り組み

プロジェクトの概要

日本で初めて開講された女子美術大学のヒーリング表現領域が掲げるテーマは「現代社会に求められる癒しを目的としたアートとデザインを追求する」。そこで学ぶ学生たちが林野庁の若手担当者と一緒につくったキャラクターが「フォレストファミリー」です。それらのキャラクターを活用して日本の森を元気にする間伐材の利用推進を手がけます。

プロジェクトの目的

日本の森を元気にするためには国産の木が売れるマーケットをつくる必要があります。しかし、高齢化が進む日本の林業において、商品として人の目をひくデザインをするのは至難の技です。日本の森を元気にするためには、若い、フレッシュな女性の感性が必要です。彼女たちがつくったキャラクターで間伐材活用に新たなる道筋をつけ、森の整備事業に資金が循環することを目的とします。

エコロジーオンラインは昨年から女子美術大学ヒーリング表現領域とメディア表現領域の3年生を対象にした授業『産学連携によるキャラクター開発プロジェクト』にコーディネーターとして関わっています。 

 

このプロジェクトの目的は、美術大学におけるアートとデザインの専門教育の中から生まれる女性のクリエイティブな感性と、自治体、企業のプロフェッショナルな現場体験とのコラボレーションにより、新たな発想のキャラクター開発の可能性を探ること。

 

政府、自治体、企業、NPO法人と女子美術大学とのコラボレーションにより、社会にやさしいキャンペーンのキャラクターや、現代社会における癒しをテーマにしたキャラクターを制作しています。

 

最初の年となった2016年、林野庁と連携するForest Goodのマスコットキャラクターづくりを手がけました。そのテーマとなったのが日本の森を守るために推進される「間伐」を応援することです。

間伐とは?

*林野庁のホームページから抜粋

森林の持つ国土の保全や地球温暖化の防止などの公益的機能を高度に発揮していくためには、森林を適切に整備・保全することが必要です。特に、我が国の人工林は利用可能な資源が充実しつつあり、間伐等の手入れを適時適切に進めていく必要があります。

 

間伐未実施で放置されている森林は…

林内が暗く、下層植生が消失し、表土の流出が著しく、森林の水源かん養機能が低くなる。

幹が細長い、いわゆる【もやし状】の森林となり、風雪に弱くなる。

 

真っ暗なヒノキ人工林(間伐未実施) 
真っ暗なヒノキ人工林(間伐未実施) 
根が浮き上がったヒノキ人工林(間伐未実施)
根が浮き上がったヒノキ人工林(間伐未実施)

間伐が適切に実施されている森林は・・・

林内に適度に光が射し込み、下草などの下層植生が繁茂しているため、水源かん養機能や土砂流出防止機能が高くなる。

幹が太く、生育が良くなり、風や雪にも折れにくくなる。

下層植生が豊かになり、多様な生物の生息を維持できるようになる。

 

下層植生が豊かな人工林(間伐実施)
下層植生が豊かな人工林(間伐実施)

Forest Good

https://www.eco-online.org/forest-good/

 

林野庁と協働して誕生したキャラクター「フォレストファミリー」

『地球温暖化防止などの役割を果たす森林は、都会で生活する私たちにも恩恵を与えてくれる。しかし、普段の生活の中で森林を意識することは少ない。そこで「Forest Good」、「間伐」というワードに注目し、森林がいかに身近であるかを伝え、親子の興味と関心を促す為の親子のコミュニケーションの一環となるキャラクターを提案いたします。』

(フォレストファミリー企画提案書からの抜粋)

 

林野庁の若手担当者たちに日本の森の現状のプレゼンを受け、数回にわたるワークショップの結果、こんな世界観を持ったキャラクターが誕生しました。さらにそれだけに止まらず、間伐を楽しく伝える「かんばつ体操」や、映像作品のアイデアも生まれ、間伐の大切さを伝えるマスコットキャラクターを使った世界が広がりました。

「かんばつ体操」が林業の世界で話題に!

女子美術大学では、1992年から小児病棟を中心とした医療現場でのヒーリング・アートプロジェクトを行っています。入院生活を送っている子どもたちにも親しまれるようなオリジナルキャラクターのデザインなどにも取り組んでおり、そうした活動が今回のフォレストファミリーにもつながっています。

 

そんな彼女たちの経験から、スピンオフ作品の『ゴッドと踊ろう☆かんばつ体操』が生まれます。子どもたちにも「間伐」を身近に感じてもらいたい。そんな思いを持って彼女たち自身で体操や歌詞なども手がけました。昨年末、農林水産省の消費者の部屋の展示や、林業関係者が集まるセミナーでも元気に「かんばつ体操」を披露してくれました。

 

間伐材をつかった商品をつくりたい!

彼女たちがつくったキャラクターを普及啓発活動に活用するだけでなく、間伐材をつかった商品に活用して森づくりに資金を循環させたい。そんな思いに協力の手を差しのべてくれたのがHave some fun!です。「引っ越しできる柱のキズ〜me-mori」などの木材を活用したグッズで話題のプロジェクト。学生たちが提案した「ウッドトマルタン(森の住人)」の世界を見事に再現。間伐材をつかってカワイイ切り株イスを企画制作してくれました。

この切り株イスをつくってくれるのは障がい者施設の*****。このイスが売れることで間伐材の活用方法が増え、購入していただくことで森の整備事業に資金が循環し、さらに障がいをもった方たちのお仕事の支援につながります。

<障がい者施設写真>

Have some fun! からは「ウッドトマルタン切り株イス」の他にも、たくさんのキャラクター企画の提案が寄せられ、エコロジーオンラインが手がけるForest Goodの活動を通して、商品の売り上げが日本の森づくりに活用されていきます。

Have some fun!

http://havesomefun.jp/

 

エコロジーオンラインと女子美術大学との連携のもとに生まれたフォレストファミリー。このフォレストファミリーを成長させて日本の森づくりを応援する活動に力をお貸しください!

 

<リターン案>

① 3,000円 フォレストファミリーからのThank You カード

② 5,000円 フォレストファミリーからのThank You カード+フォレストファミリーバッジ

③  10,000円 フォレストファミリーからのThank You カード+フォレストファミリーお面

④ 16,000円 マルタン切株イス1個

⑤ 80,000円 マルタン切株イスファミリーセット(6個)

⑥ 100,000円 Forest Good 参加(エコロジーオンラインとともに森を守るForest Good活動に参加できます)&マルタン切株イス2個

⑦ 150,000円 マルタン切株イスカンパニーセット(12個)

⑧ 300,000円 フォレストファミリー会員参加(キャラクター使用権、ご活用方法の提案)&マルタン切株イス2個

⑨ 1,000,000円 フォレストファミリー参加(キャラクターとなってファミリーの一員に)&マルタン切株イス2個

 

アートの力で森をまもろう!

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