6月1日、デンマーク・ロラン島で「日本大使館とのワークショップ」が開催されました! 3

【まとめ】(ビジネスLF レオ・クリステンセン氏)

● 佐野大使のお話から、日本のビジネス分野は急ピッチで元に戻りつつあり、その目線はすでに復興のためのグリーン・セクターへと向いている。

● 環境エネルギー分野の進歩は日進月歩で、5年後にはCO2を上手くエネルギー源として取り込む方法が編み出されているかもしれない。

● 大切なのは、今、エネルギーだけにフォーカスするのではなく、環境、まわりとのかかわり合い方、インフラの新たな視点での整備法なども一緒に考えていくことである。

● 企業も、自治体も、それぞれに社会的責任を負っており、共に協力することで、より高い次元にフォーカスすることができる。

● ロラン市の場合、10億DKKをクリーンテックに投資するなら、その3割を大学や研究所、エンジニアリング企業と共に知識の習得のために投資する。そこで得られた知識は、国内のビジネスに反映させ、その成功に基づき海外との取引をはじめる。

● デンマークは「再生可能エネルギー法」で、各世帯が小型風車やソーラーパネルなどを使ってエネルギーを生産することを認められており、グリッドは電池の役割を果たす。

● 自分で使うエネルギーを自分で生み出すことで、節税対策にもなり、その分を設備投資のローンにまわすことができる。

● こういう人が増えれば、この方面の産業も鍛えられる。

 

『ロラン市からの提案』


● これから日本でクリーンテック産業を誘致しようと思う自治体があるなら、ぜひ、ロラン市ほか、ここ5年〜10年の間ですでに成功しているヨーロッパや世界の事例を実際に見に来てほしい。

● 「知識社会」ともいえる、デンマークの大学と密にコンタクトを取ることもお勧めしたい。

● まずはどんなクリーンテック産業を誘致したいのか考え、産業とのバランスを考えた町づくりをすることが重要。地方自治体の場合は特に、逆のやり方では産業を誘致しにくい可能性がある。

● 今後、両国のクリーンテック産業がお互いの国で、その地域の求めているものに合ったビジネスを展開していくために、まずは知識移転からはじめて、ビジネス移転へと進むことが望ましい。

● ロラン市にとって、海との長い歴史を持つ日本のブルーバイオマス、海藻などの産業はぜひとも学びたい技術のひとつである。

 

『日本大使からの提案』


● 6月13〜16日まで、デンマークのフレデリック皇太子が日本を公式訪問され、デンマーク企業も参加して今回のようなセミナーが日本でも開催される予定。

● こういったワークショップやセミナーは非常に有益と考える。今回の内容は日本のデンマーク大使館にフィードバックする。デンマーク大使館は非常に戦略的でビジネスマインドに溢れているので、両国でのワークショップ/セミナーはきっと今後に生きてくると考えられる。

● 日本大使館には、本日参加している住田、大倉両一等書記官が、そしてデンマーク大使館にはイェスパー・ハンセンさんがおられるので、彼らが両国の情報、ビジネス面での交流の橋渡しができる。

● また、このワークショップにも参加している岩元達弘氏が所長を務めるジェトロ・コペンハーゲン事務所でも、両国間のビジネスの橋渡しの役割を担う。

● プレゼンテーションでも触れた通り、ソフトバンクの孫社長が、大規模なソーラーパネル設置事業へ向け、自治体との恊働を開始している例もある。今後の日本の企業や自治体で何が起こっているのかを注視していてもらいたい。

 今回、初めてロラン市と企業、日本大使館とのワークショップ開催のためのコーディネートをしましたが、お互いの国の現状や考え方を理解することができて、とても有意義な一日でした。これから更に踏み込んだ話し合いを行なうために、大学や研究所、今回出席できなかったクリーンテック企業などと第2回、第3回のワークショップが開催できればと考えています。こういったワークショップの成果を、ぜひとも被災地の復興に活かしたいので、ご質問などあれば、エコロジーオンラインにご連絡をお願いします。

 

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PROFILE

ニールセン 北村 朋子(にーるせんきたむらともこ)

デンマーク・ロラン島在住のライター、ジャーナリスト、コーディネーター。再生可能エネルギーの利用などの環境や食など、地球と人にうれしいライフスタイル追求がライフワーク。森の幼稚園の運営委員、ロラン市地域活性化委員、デンマーク・インターナショナル・プレスセンター・メディア代表メンバー。

 

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