今夏の節電成績発表が出されました!

2011年夏、今後の日本の命運が決まる勝負の季節でした。その結果はご存じの通り、ピークオーバーはせず、東京電力にいたっては、東北電力へ電力供給できるほど。

 

朝日新聞9月15日の記事に総括分析されていましたので、これを見ながら今後の節電ことを考えて行きましょう。タイトル通り「業務部門が大きな役割。家庭の貢献は検証できず」とありますが、Forward to 1985 energy life運動の主役である家庭部門はあまり目立った活躍をしていないのかな?とも読み取れそう。

 

そもそも、1985運動の骨子は経済を冷やさず、消費エネルギーを半分に!ということで、産業部門はそのままのエネルギーを前提としながら、家庭部門・業務部門をそれぞれ半分に減らせば原発は不要になる。そこで我々は家庭部門をなんとか半分にしよう!と立ちあがったのです。業務部門はそもそもデータがあまりないし、いいだしっぺの野池政宏さん自身もそこに多くの見識は無いので、とにかく家庭部門となったわけですが、蓋を開けてみれば業務部門が目に見えて効果があったと。

それが記事にもある、例えばIKEA(私も大好きなお店です^^)船橋店では政府の要求15%削減より5%多い自主基準で臨み8月18日の東電管轄ピークでさえ27.6%削減を達成したそうです。しかも、ショウルームは従来のまま。他の部分で節電工夫をしたため、無理な節電ではなかったと。逆を言えばもっともっとぞうきんを絞れる可能性があるということです。

 

多くがIKEAのようになるかどうかはわかりませんが、この感じだと業務部門は案外半分達成は近いうちに出来るのかなとも思えます。あ、じゃ、このまま業務部門に頑張ってもらおう。。。ではなく!家庭部門も半分にすれば本当に原発がいらなくなるんですから、もうやるっきゃないですよ!!

さて、だんだん秋も深まり冬になってまいります。やはり、住宅の断熱改修や高気密高断熱住宅を建てる云々は私の本業中の本業ですが、まずは誰にでも出来る節電対策として、朝日新聞9月24日の記事で省エネセンターのグラフィックが載っていました。

 

やはり、最大の効果は「厚着」ですね。カーディガンを着ると体感温度で2.2℃、ひざかけ2.5℃、靴下0.6℃と。当たり前すぎる事なのですがこうやって数値化されると妙に納得しませんか。私も昨年からデビューしたヒートショックのシャツやモモヒキ?は本当にびっくりするくらい暖かく、もう手放せない大切なアイテムとなりました。

 

厚着が出来たら今度は『湿度』です。夏は大変嫌われ者の湿度ですが、冬はとても人気者です。冬は乾燥して風邪のウイルスも発生し易いので部屋を加湿したりしていますよね。そこで、加湿器をバンバン使ってしまうと本末転倒なので、電気を使わない加湿の方法もあります。

 

記事では湿度を15%上げれば室温が1度下がっても体感温度は変わらないとあります。湿度には相対湿度と絶対湿度があって、みなさんがよく耳にするのは“相対湿度”の方です。ここで、この定義に関するお話しは割愛させていただきますが、とにかく、感覚的に湿度をあげるんだ!と覚えておいてください。で、上げるには室内に観葉植物を置いて、霧吹きでこまめに水を与える。このとき選ぶ植物は葉っぱが多い方が効果的と言えますね。また、洗濯物を室内に干すだけでも相当な効果があります。であれば、濡れタオルを出しぱなしにするというのも有効的だということがわかりますよね。もっともっとアイデアはあるかと思いますのでおもしろアイデアはみんなで共有して行きましょう。

 

というわけで、今年の節電の冬もどうぞ宜しくお願い致します!

PROFILE

吉田登志幸(よしだ としゆき)


有限会社オストコーポレーション北関東 代表取締役 

1970年1月2日生まれ。大阪府出身。明治学院大学経済学部商学科卒 

1992年4月株式会社山善住設建材部入社。2001年4月同社退社、5月現在のスウェーデンの建材と自然素材商品に特化した販売会社を設立。2010年12月業界初格付け型住宅ポータルサイト素晴らしき地場ビルダーランド開設(自身もサイト内ナビゲーターをつとめる)。

一般社団法人クラブヴォーバン監事

自立循環型住宅研究会関東支部代表世話人

 

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