いまや多くの企業で発行されているCSR報告書や環境報告書。なかには、未来を担う世代へも、環境や社会を守ることの大切さを伝えようと、子ども向けのレポートを作成する企業も増えている。だがこれらのレポートは、一般の人にさえ読んでもらうことは難しく、子どもたちが読みたくなるようなものを作るのは、生半可なことではない。
そんななか今年4月、タカラトミーでは、地球環境の大切さを学べるトレーディングカードゲーム「My Earth(マイアース)」とのコラボレーションにより、同社グループのエコ活動を紹介するトレーディングカードゲーム型エコ活動レポートを作成。「大おもちゃ博」や「東京おもちゃショー」などのイベントで配布された。
マイアースは、2008 年の登場以来、家庭や小学校向けに700 万枚以上発行されている、子どもたちに人気の対戦カードゲームだ。このマイアースのカードに、タカラトミーが行なうエコ活動を記載することにより、ゲームをしながら活動内容を知り、理解を深めてもらうことを目指したという。
「冊子」の形にとらわれない、レポートへと仕上げたのは遊び心を持つ玩具メーカーならでは。楽しみながら、子どもたちのエコへの気づきをお手伝いしてくれるツールとなるはずだ。
文/加藤 聡
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