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世界最小クラスの猫『サビイロネコ』

サビイロネコ/Rusty-spotted Cat

 

インド南部とスリランカに棲息する極小の猫。

 

体長約35-48cm。体重が1.5kgとたいへん軽く、成獣のメスで1kg以下であることも。

 

南部アフリカに生息するクロアシネコと並び世界最小の野生ネコとして知られている。視力は人間の6倍もあり、その名の通り体にはサビ色の斑点がある。

 

絶滅危機に瀕していることから保護や繁殖プログラムが行われており、現在世界中の保護区で飼育下に置かれているサビイロネコはわずか50匹ほどだという。

 

2020年5月にはロックダウン中のイギリスの保護区にて繁殖プログラムが行われ、サビイロネコの赤ちゃんが生まれている。

コピー・イラスト / kawe

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アザラシと鳥たちが告げる気候と生物多様性の危機 (日, 12 10月 2025)
Photo by Kerin Gedge on Unsplash   IUCN(国際自然保護連合)の絶滅危惧種レッドリストの最新版が発表され、地球の生命の多様性がどれほど深刻な危機に瀕しているかが明らかになった。気候変動は決して遠い未来の問題ではなく、この瞬間にも私たちの大切な生き物たちの命を脅かしている。   特に懸念されるのが、北極のアザラシたちだ。地球温暖化の進行により、北極では他の地域よりも4倍も速いペースで海氷が溶けている。アザラシたちは、繁殖、子育て、休息、そして餌を探すためにこの海氷に完全に頼って生きている。しかし、頼みの綱である海氷が薄くなり、消えてしまうことで、彼らの生活は根本から破壊されつつある。その結果、ズキンアザラシは「危急」から「危機」に、アゴヒゲアザラシとタテゴトアザラシも「軽度懸念」から「準絶滅危惧」に、それぞれ絶滅の危険度が引き上げられた。   このアザラシたちの窮状は、気候変動が生態系の均衡をいかに大きく崩しているかを痛切に示している。彼らはホッキョクグマなどの重要な食料源であり、海洋の食物連鎖の中心を担う「キーストーン種」であるため、彼らが失われることは、北極圏全体の生態系に計り知れない影響を与えるのである。   一方、世界の鳥類の状況も芳しくない。バードライフ・インターナショナルによる最新の包括的評価によると、世界の鳥類の61%が個体数減少の傾向にあるという。この割合は2016年の44%から大幅に増加しており、生物多様性の危機が加速している証拠である。鳥類減少の最大の原因は、生息地の喪失と劣化であり、特にマダガスカルや西アフリカ、中央アメリカといった熱帯林の伐採が、固有の鳥類を絶滅の淵へと追いやっている。   鳥類は、私たちが思っている以上に大切な役割を担っている。彼らは花粉を運び、種子を散布し、害虫を駆除するなど、生態系の健全性を保つ「エンジニア」として機能している。熱帯林における鳥たちの働きは、森林の再生や地球の炭素貯蔵に不可欠であり、彼らを失うことは、気候危機と生物多様性危機が深く絡み合っていることを示している。   しかし、希望の光もある。数十年にわたる集中的な保護活動の結果、アオウミガメの世界的個体数は回復傾向にあり、絶滅危惧種から「軽度懸念種」へと改善された。これは、人間が強い決意と団結をもって行動すれば、自然の回復を助けることができるという、力強い証しである。   IUCN事務局長が述べるように、このレッドリストの更新は、私たちに「行動を加速させる決定的な機会」が訪れていることを教えてくれる。アオウミガメの成功例に学び、北極のアザラシや世界の鳥類を守るため、今こそ気候変動対策と生物多様性保全の行動を、私たちの生活の中心に据える必要があるのだ。   <関連サイト> 気候変動で北極のアザラシが危機に、世界の鳥類は減少傾向-IUCNレッドリスト   翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)
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世界一「優しい」イルカが絶滅の危機に!? (Sat, 26 Jul 2025)
"irrawaddy dolphin, irrawady dolphin, pesut" by Long Vu is licensed under CC BY 4.0 . 世界で最も「優しい」とされるカワゴンドウが絶滅の危機に瀕している。この愛らしいイルカたちは、アジアの淡水域に生息し、その穏やかな性質から「海の天使」とも呼ばれる。彼らは人間に対して友好的なことで知られ、漁師が漁をする手助けをすることさえあると言う。   カワゴンドウが直面しているのは生息地の破壊と汚染だ。彼らが暮らす河川や沿岸地域では、人間がダムを建設したり、砂利を採ったりすることで、イルカたちが泳ぎ回れる場所や、餌となる魚が減っている。さらに、農業や工場から流れ出る化学物質、そしてプラスチックごみによる水質汚染も大きな問題となっており、汚染された水はイルカたちの健康を害し、繁殖にも悪影響を与えている。   また、誤って漁網にかかってしまうことも、彼らの命を奪う大きな原因となっている。カワゴンドウは、漁師が使う網に不注意で絡まってしまい、息ができなくなり命を落とすケースが非常に多い。彼らは群れで行動することが多いため、一度網にかかると、複数のイルカが犠牲になることも少なくないのだ。   このカワゴンドウを救うためには、国際的な協力と現地の人々の努力が不可欠だ。具体的には、彼らの生息地を保護し、汚染を防ぐための法律や規制を強化する必要がある。川の環境をきれいに保ち、ダム建設などの開発が生態系に与える影響を慎重に評価することが重要だ。また、イルカが誤ってかかってしまわないように、イルカに優しい漁法を広めることも急務である。   地域の人々がカワゴンドウの保護の重要性を理解し、積極的に関われるように環境教育を進めることも必要だ。彼らの生活とイルカの保護を両立できるような、エコツーリズムなどの新しい方法を見つけることも大切なことだろう。   <参照サイト> The world’s 'sweetest' dolphin is facing extinction—but it’s not too late   翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)
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絶滅の危機に直面する霊長類 マダガスカルのキツネザルも! (Mon, 21 Jul 2025)
"Brown Lemur" by Rod Waddington is licensed under CC BY-SA 2.0 . 世界で最も希少とされる霊長類の多くが、今まさに絶滅の危機に瀕している。   霊長類は、私たち人間を含むグループであり、地球上の多様な生態系において重要な役割を担っている。しかし、多くの霊長類種、特にマダガスカルのキツネザルや、アジア・アフリカの一部地域に生息する猿の仲間など、ごく限られた地域にしか生息しない種は、その生存が極めて危うい状況にある。   彼らが直面する主な脅威は多岐にわたり、最も深刻なのは生息地の喪失と劣化。農地拡大、違法伐採、鉱物採掘、都市開発、そしてインフラ整備といった人間活動が、彼らの住む森林を急速に破壊している。特に、熱帯雨林のような生物多様性の宝庫である場所では、一度失われた生息環境の回復は極めて困難。生息地が分断されることで、残された個体群は孤立し、遺伝的多様性が失われ、病気や環境変化への耐性が低下してしまう。   深刻な脅威は密猟と違法取引。希少な霊長類は、ペットとして高値で取引されたり、伝統的な医薬品の材料として利用されたり、あるいはブッシュミート(野生動物の肉)として消費されたりするために、密猟の標的となっている。特に、国境を越えた密輸ネットワークの存在が、この問題をより複雑で手に負えないものにしているようだ。   気温や降水パターンの変化も、彼らの食料源や水の供給、さらには繁殖サイクルに影響を及ぼし、生息可能な範囲を狭めている。特に、特定の種類の植物に依存している種や、適応能力の低い種は、気候変動の影響を強く受けやすい傾向がある。   これらの脅威は単独で存在するのではなく、相互に作用し合い、霊長類の個体数をさらに減少させる悪循環を生み出している。例えば、生息地の破壊によって食物が不足した霊長類が、食料を求めて人里に近づき、それが人との衝突や密猟のリスクを高めることもある。   この絶滅の危機を乗り越えるためには、国際社会と現地コミュニティが連携した緊急の対策が不可欠。具体的には、残された生息地の厳重な保護と復元、密猟と違法取引の厳格な取り締まり、そして地域住民が霊長類保護の重要性を理解し、積極的に関与できるような持続可能な生計手段の提供が求められる。エコツーリズムの推進や、霊長類保護区周辺での環境教育も有効な手段となる。   霊長類は、私たちの最も近い親戚であり、地球の生態系全体の健全性を示す指標だ。彼らを救うための努力は、単に一つの種を守るだけでなく、地球の生物多様性を守り、ひいては私たち自身の未来を守ることにつながると言えるのだ。   <参照リンク> World’s Rarest Primates Face Extinction Crisis   翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)
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アフリカ最大の昆虫「ゴライアスオオツノハナムグリ」に忍び寄る危機 (Mon, 14 Jul 2025)
Fungus Guy, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons アフリカのゴライアスオオツノハナムグリのうち2種が絶滅の危機に瀕している。   このアフリカ最大のカブトムシは、その迫力ある姿で知られ、森林生態系で重要な役割を担っている。彼らの主な生息地はアフリカの熱帯雨林。しかし、森林破壊が急速に進んでおり、農業用地の拡大、木材伐採、インフラ整備のための開発が彼らの住処を奪っている。その結果、彼らが依存する食料源や繁殖場所が減少し、個体数が激減している。さらに、その希少性から高値で取引される違法な採集も、彼らの生存を脅かす大きな要因となっている。   この壮大な昆虫を救うためには、多角的なアプローチが不可欠だ。まず、最も重要なのは生息地の保護と回復。残された熱帯雨林を厳重に保護し、違法な伐採や土地開発を阻止するための国際的な取り組みを強化する必要がある。同時に、劣化した森林の回復を目指す植林活動も重要だ。   次に、違法な採集と取引の取り締まりを強化すること。国際協力によって密猟組織を摘発し、違法取引のルートを断つことが必要だろう。昆虫愛好家やコレクターに対して、違法に捕獲された個体を購入しないよう啓発することも重要だ。   また、地域コミュニティとの連携も必須だ。ゴライアスオオツノハナムグリが生息する地域の人々が保護の重要性を理解し、積極的に協力するような仕組みづくりが必要だ。エコツアーなどの形で持続可能な収入源を提供し、森林保護が地域住民にとっても利益になることを示すことができれば、より効果的な保護活動に繋がる。   当然、科学的な調査と研究も不可欠。彼らの生態や繁殖メカニズムをより深く理解することで、効果的な保護戦略を立案することができる。飼育下での繁殖プログラムの確立も、将来的な再導入や個体数維持のための重要な手段となる。   この巨大な昆虫を救うための努力は、熱帯雨林の生態系全体を守り、ひいては私たちの地球環境を守ることに繋がる。私たち一人ひとりがこの問題に関心を持ち、生物多様性に配慮した行動を起こすことが、彼らの未来を守るための第一歩となる。   <参照リンク> World’s largest insect faces extinction: how to save two species of Africa’s giant Goliath beetle    翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)
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「‘‘ニホン’’イタチ」なのに外来種?! (Thu, 08 Feb 2024)
ニホンイタチ / Japanese weasel ニホンイタチってどんな動物? 日本には、ニホンイタチとシベリアイタチが生息しています。 今回取り上げるのは、ニホンイタチ。シベリアイタチと比べると体は一回り小さく、尻尾が短いのが特徴です。 このシベリアイタチとの生存競争に負けてしまったために、生息数が減り、絶滅危惧種になってしまったと言われています。   ↓シベリアイタチについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 外来種だけど絶滅危惧?!対馬の「シベリアイタチ」     平均寿命は1.9歳。シベリアイタチと同じく、とても短いですね。   体長は、オスが27-37cm、メスが16-25cm。 尾の長さは、オスが12-16cm、メスが7-9cm。 体重は、オスが290-650g、メスが115-175g。   こんな感じで、オスとメスで体の大きさにかなりの違いがあります。     一夫多妻制で泳ぐことも得意。川や湿地など、水辺に近い場所に生息しています。 主に食べるのはネズミや鳥類、両生類、昆虫、魚類など。植物も食べます。   魚を捕らえる貴重な動画がありました。埋め込みができないようなので、気になる方は下のリンクから見に行ってみてください。(YouTubeへのリンクです)   「日本の動物 魚を襲うニホンイタチ」 https://youtu.be/R2AGcS2xeKk?si=vS22EJnax79Hy8_V 「日本の動物 水中(underwater)で魚を捕食するニホンイタチ」 https://youtu.be/pFHTjCdSY6g?si=88PqWZtjvJ1PWw1Q イタチといえば、2本足で立って周りを伺う姿が印象的です。かわいいですね。 ここでイタチが関係している言葉をひとつ。 みなさん、太陽の光が眩しい時に、手を目の上にかざして遠くを見たことがありますよね? イタチが人を見る時にも同じ行動をするという俗信があり、そこから、疑わしげに人を見るようすを「鼬(いたち)の目陰(まかげ)」と言うようになったそうです。 日本固有種のニホンイタチが、沖縄県では侵略的外来種に?! ニホンイタチはもともと、本州、四国、九州などに分布していましたが、農業被害などをもたらすネズミ類への対策のため、北海道や伊豆諸島南部、南西諸島、沖縄県などに導入され、今では日本全域に分布しています。   沖縄県のいくつかの島では、ニホンイタチが導入されたことで、在来動物の個体数が減少・絶滅してしまった可能性があるということも言われています。   稀少な爬虫類や両生類が捕食されており、沖縄県では、ニホンイタチが生態系に重大な悪影響を及ぼすとして、「沖縄県対策外来種リスト」の中でも優先順位の高い「重点対策種」として指定。 さらに、シベリアイタチと同じ「日本の侵略的外来種ワースト100」にも指定されています。   <ここでちょっと解説> ■日本の固有種がなんで外来種になるの? 外来種とは、人間によって生息していない地域に持ち込まれた生き物のことです。 外国から日本へ持ち込まれた生き物だけでなく、例えば本州から北海道へ、北海道から九州へ、、 といった具合に、日本国内の島から島へ運ばれた生き物も、外来種ということになります。 そのため、日本の固有種であるニホンイタチも外来種になることがあります。   ■「沖縄県対策外来種リスト」とは? 沖縄県では、島ごとに多くの固有種が生息しており、日本全体の中でも生物多様性の高い地域です。 そこで、沖縄県固有の生き物、そして人や農林水産業などを守るために「沖縄県対策外来種リスト」というものを出しています。 コピー・イラスト / kawe
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