気候変動という言葉を聞いたとき、私たちが思い浮かべるのは、燃える森林や溶ける氷河、あるいは激しさを増す台風の姿かもしれない。しかし、学術誌『Nature Mental Health』に掲載された最新の論文は、私たちがこれまで見落としていた「心の危機」に光を当てている。それは、気候変動が私たちの社会的なつながりを寸断し、静かな毒のように「孤独」を広げているという事実だ。
地球温暖化がもたらす影響というと、大気や海の温度上昇、あるいは異常気象の増加といった事柄が思い浮かぶ。しかし、最近の研究は、温暖化が私たちが立つ「地球の足元」にも影響を及ぼし、巨大な地震の引き金になりかねないという、看過できない警告を発している。世界の主要な大都市の直下で、気候変動が間接的に地震の発生確率を高めている可能性が指摘されており、私たちはこの新たな危機に対して、十分な備えができているのだろうかという問いが突きつけられている。