“Forward to 1985”をご紹介します!

 はじめまして!この度このコラムを担当させていただきます(有)オストコーポレーション北関東の吉田と申します。一応、簡単な自己紹介をさせていただきます。

出身地は大阪府吹田市で高校3年までいまして、その後、関西大学受験に失敗し、タマタマ受かった明治学院に浪人がイヤで入学。この選択が幸か不幸か人生の岐路だったような・・・。おっと、この話をすると長くなるので詳しくはコチラへ^_^;

 

 あの未曽有の災害から2カ月以上が経ち、福島第一原発はまだまだ予断を許さない状況です。そんな中、朗報といえば、浜岡原発停止宣言という嬉しいニュースですね。まだまだ、原発が必要だ!なんて動きがあった“切っ先を交わす”良いタイミングではなかったかと。

 

 でも、今度は中部電力に供給余力が無くなる為、東京電力へは当然まわせなくなります。

「じゃー、夏場の電力ピークどうすんだよー」って必ずなりますよね。「節電頑張って何とかするよ―」って、言うは易し行うは難し。

でも、賽は投げられたのです。やるしかないんですよね。ただ、やみくもに節電!節電!!言ってもあまり具体的じゃないので始まったのがこのコラムタイトルの“Forward to 1985 energy life”という節電スタイルなのです。

 

ん?1985年に戻るの?戻るのならBack toじゃないの?もしかして阪神優勝の夢??(因みに当時高一)。

 

これは私が所属している自立循環型住宅研究会(自然エネルギーをうまく利用した設計と独自の技術を駆使することにより2000年の一般住宅と比べて消費エネルギーを50%削減しましょうという国交省から出されたガイドラインブックを勉強・実践する会)主宰の野池政宏氏が提唱しました。

 

タイトルの簡単な説明として

1、ニッポンの原発を止めても停電にならない節電割合は約21.6%

2、このエネルギー消費量が1985年あたり

3、じゃ、1985年に戻ればいいんだ

4、でも、戻るって言葉あんまり好きじゃないんだよね。

5、これから新しいチャレンジをするという意味でForward!

 

というような所から生まれ、これをニッポン国民大運動にしたいということでスタートしました。

私もこの運動には大大大賛成でしたので大いに色んな方に発信すべく、このコラムにもそういう熱い思いを込めて参加させていただいています。そしてこのコラムではこの運動の進捗状況をレポートさせていただき、分かりにくい部分は吉田フィルターではありますが咀嚼しながらご説明を致します。

で、早速解説です。具体的にピーク時カット20%をどうやればいいかということですが

産業部門は個々に以前から頑張ってもらっていて過度な節電が経済を冷やす可能性もあることから、野池さんが色々データを探っていた所、家庭部門とオフィスや飲食といった業務部門がそれぞれ頑張れば達成できることがわかりました。

 

計算根拠はこんな感じです。

 

1、2007年の原子力発電量・・・952PJ(単位;ペタジュール)

2、2007年家庭部門電力消費の50%・・・522PJ

3、952-522の残り・・・430PJ

4、2007年業務部門電力消費・・・995PJ

5、残り分430PJをカバーする為の必要カット数字・・・995-430=565PJ

6、業務部門の節電割合・・・565÷995=56.8%

 

ということで、家庭部門50%と業務部門の56.8%をカットすれば原発なしの電力ピークもクリア出来ると言う計算です。(詳細数字

 

そこで、各家庭がどれくらいの目標設定を立てて、具体的にはどの辺の部分をカイゼンすれば達成できるか?ということを実例を挙げてご説明したいと思います。

 

具体例として提唱者・野池政宏氏のご家庭と我が家の数字を見て行きましょう!

 

比較するのは2009年度1年間の電力使用量&エネルギー使用量です。

野池家は大阪府・3人家族都市ガス・灯油使用。

吉田家は栃木県・4人家族・ALL電化。

 

さ、野池家VS吉田家対決はいかに!?

ということで、野池家は1985年にならなくても2009年ですでに50%以下を達成しています。サスガ!。我が家はやはりALL電化ということで134%と、50%どころか余計ワルなってるやん・・・(>_<)

 

あ、太陽光発電4.91kw搭載してますが、これは自家発電分を考慮されている数字なので電力を使用しているのは事実として受け止めなくてはなりません。もちろん、売電額も多いのは多いのです。一応2007年から我が家の環境家計簿をつけておりますのでご興味ある方はコチラを

 

で、今更ALL電化をやめるわけにも行かないのでこの数字をいかに減らすかということになります。そこで、自立循環型住宅研究会で入手できるプログラム・エネルギー評価ツールの実績を見ながら検討して行きます。

 

まずは数字から↓↓↓

標準値95.56GJの50%は47.78GJ

 

我が家の設計値89.82GJで94%とほとんどダメです。

“エコキュート”でなくて“貯湯式電気温水器”を使用しているからでこれをエコキューに変えるだけで一気に48.14GJにまで下がり50.3%とほぼ達成してしまいます。詳細はこちらをご覧ください。

(このプログラムに興味のある方は私か、お近くの自立循環型住宅研究会会員へ)

「お前そんだけ50%っていってんだからエコキューに交換しろよ!」

ってつっこまれそうですが、これには一応理由があるので今のところは勘弁してつかーさい(ま、金も無いけどね^^)。

 

じゃ、あとはどこをどうするか?となると、家電・照明あたりになります。

特に我が家のバヤイ冷蔵庫ですね。これが1999年モデルなのでこれを最新のにすれば相当イケルんだと思います。

 

こんなことなら家電エコポイントで買っておけば良かったと・・・悔やんでも悔やみきれない自責の念で一杯です((+_+))

 

そして、お金が無い我が家は今でもエコセコ生活してますが、更に雑巾を絞るがごとくのスーパーエコセコにするしかありませんよね。

 

今、ちょっと実験してるのが電気温水器の輪番運転。これは、1日おきにお湯をつくるように、お休みボタンを押して意図的に休止させます。今ぐらいの時期から10月くらいまでならこれをやっても問題ないのかなと。ただ、毎回ボタンを押すので忘れないようにしないといけませんし、間違って2日以上休止してしまうとお湯が完全に無くなってしまいますのでそこは気をつけなくてはいけません。

 

で、野池構想としては各家庭がWeb上で地域の目標数字が拾えて、設定して送信すれば全国のこのForward to 1985 energy life運動参加者の世帯数とチャレンジ数値が把握できるようなホームページをつくりたいとのことです↓↓↓

きっと、野池さんならつくると思います。もし難しい場合はエコロジーオンラインのスペシャリストにお願いしてプログラムを作成していただければ。。。(^^

その時は是非是非みなさんもチャレンジしてみて下さいねー!つづく。

 

 

PROFILE

吉田登志幸(よしだ としゆき)


有限会社オストコーポレーション北関東 代表取締役 

1970年1月2日生まれ。大阪府出身。明治学院大学経済学部商学科卒 

1992年4月株式会社山善住設建材部入社。2001年4月同社退社、5月現在のスウェーデンの建材と自然素材商品に特化した販売会社を設立。2010年12月業界初格付け型住宅ポータルサイト素晴らしき地場ビルダーランド開設(自身もサイト内ナビゲーターをつとめる)。

一般社団法人クラブヴォーバン監事

自立循環型住宅研究会関東支部代表世話人

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