間伐材で作って奏でる、子ども木琴作りワークショップ

 夢中でドライバーを握り完成させた木琴。その木琴で奏でる心地よいリズムが、8月3日、ららぽーと横浜のカリヨン広場に響き渡った。三井不動産が主催する、地球について考えるイベント「& EARTH DAY」のひとコマだ。

 

 「& EARTH melody」と名付けられた木琴づくりのワークショップに使うのは、同社がもつ北海道の森から伐り出した、カラマツとトドマツの間伐材。これまで社内オフィス家具などに利用してきたが、近年、住宅建材や商業施設など本業での活用も始め、& EARTH melodyもその一環として昨年からスタートしている。整理券もすぐになくなる人気ぶりだ。

 ワークショップでは、日本の森を元気にするにはどうすればいいかを子どもたちを交えて考えたあと、横浜市の木工作家 湊哲一さんが用意した木琴キットを、ドライバーと木ネジで制作。間伐材の手触りや香りを確かめながら、30分ほどで完成させた。できたばかりの木琴を使って楽曲演奏を始めると、自然の織りなす音色の心地よさに買い物客も足をとめて聴き入っていた。

 

 木の高齢化が進み、「使う」ことが急務の日本の木。子どもたちにとって、暮らしに木を取り入れる心地よさや楽しさが記憶に残る夏になったのではないだろうか。

 

(取材・文 中島まゆみ)

 

三井不動産「&EARTH DAY」 http://www.mitsuifudosan.co.jp/earth_day/

MINATO FURNITURE http://minatofurniture.com/top.html

«一つ前のページへ戻る