生まれてきた子どもたちに、日本人が代々紡いできた、自然とともに生きる知恵や技、伝統を伝えていきたい――。そう考える20～30代の若いパパママ世代が増えているという。とはいえ、家事に育児に仕事にと、とにかく忙しい毎日。イチから勉強したり、必要な道具を買いそろえたりする時間や余裕など、ほとんどない。

「簡単に子どもと一緒に試せるセットが毎月自動的に届いたらどうだろう？」

　全国にはいいものを作っていながら、それを世の中に広めるのが不得手という作り手は少なくない。そういった商品を集め、届けることで、子どものうちからいいもの使い始める一歩目を後押ししたいという意味もTOMORROW BOXにはある。そのため、毎月届く商品には、作り手からのメッセージと、暮らし方のアイデアが書かれたレシピが同封される。

「大量生産・大量消費のなかで見えなくなったのが作り手の顔です。人とモノの関係が希薄になっているいまだからこそ、普段接することができない作り手のみなさんからメッセージをいただくようにしました」

　今月末にリリースされる「SEPTEMBER BOX」（9月号）のテーマは「森の木陰でリラックス」。青森ヒバの木チップス、木のアロマ、香りを持ち運ぶ木のカードなどが届けられる。森からの恵みは、季節の変わり目で疲れ気味の心と体を癒してくれるはずだ。