10月14日、山梨県道志村の森で「間伐ワーク」が開催され、横浜市などの約50名の市民が森で木を切る間伐を体験した。
道志村は面積の約93%が森林だ。その3分の2を横浜市が所有し、同市の水源林として大切な役割を果たしている。参加者の一人は「森が元気なら水もおいしい。森を守る手伝いをしたい」とワークショップに応募。数人のグループに分かれ、地元で間伐を行うNPOに教わりながらノコギリなどで木を切り倒した。切った木は乾燥させ、道志村の銭湯「道志の湯」で薪として使われる。
間伐は、密集した森の木を間引いて風通しと日当たりをよくする、健全な森を育むには欠かせない作業だ。しかし近年、林業家の減少で手入れの行き届かない森が増え、二酸化炭素を吸収する力が低下したり、土砂災害の危険が高まるなど、手入れの重要性が叫ばれている。
主催のスマート・ウィメンズ・コミュニティでは、「これを機に森林の大切さを感じて、ボランティアなどで間伐を手伝ったり、間伐材を積極的に使うなど具体的な行動を起こしてくれれば」と期待する。
自分の飲んでいる水がどこから来ているのか。知らない人はぜひ一度調べてみよう。
取材・文/中島まゆみ
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