足利工業大学にソーラークッカーが大集合! ソーラークッカープレ全国大会

11月22、23日、栃木県足利市の足利工業大学の施設を活用して「ソーラークッカープレ全国大会」が開催された。全国からソーラークッカーに関わる100人あまりの人たちが集まり、ソーラークッカーを活用して、お茶の野点をしたり、ご飯を炊いたり、ソーセージやイカを焼いたり、ソーラークッカーづくりのワークショップなどを楽しんだ。また、大講義室ではソーラークッカーの専門家たちの講演も行われ、世界のソーラークッカーの最新情報や途上国での活用事例を学ぶなど、太陽の力を実感する2日間となった。

 主役となったソーラークッカーは日本社会で十分な市民権を得たとは言えない状況にある。ソーラーパネルを搭載して走るソーラーカーと誤解されることなども多い。だが、地球温暖化や化石燃料の枯渇を考えると、暮らしのなかに太陽熱利用を位置づけることは重要なことだ。建築の分野で話題になっているパッシブハウスや、50℃前後の水の利用に太陽熱温水器を活用するなど、自治体での取り組みも盛んになっている。

 なかでも簡易なセットで太陽エネルギーの効果が得られ、気温に関係なく調理できることで驚きを与え、おいしい料理をつくることで五感を喜ばせてあげられるソーラークッカーの可能性はまだまだ開発の余地が多い。アウトドアクッキングに、家庭での食事づくりに、防災対策に、学校での環境教育に、どんどん活用したいエコアイテムだ。

  関係者のみの参加で実施された今回のプレ全国大会。来年にはソーラークッカー全国大会も予定しているという。ソーラークッカーには絶好のクリアな晴天、参加者たちの笑顔、先人たちの思い。ソーラークッカーの明るい未来を太陽が祝福しているような二日間だった。


文・写真 / 編集部

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コメント: 1
  • #1

    toyoko nishijawa (月曜日, 24 11月 2014 23:25)

    参加者のパワーで、天気予報を覆す快晴の2日間で、ソーラークッカーの本領発揮。
    実行委員の疲れも、か、い、か、んとなったかも。

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