サンフランシスコ市役所がペットボトルの販売を禁止! カリフォルニアで進む脱プラスチック

プラスチックボトル
マレーシアの海岸に流れ着いたプラスチックゴミ epSos .de / CC BY 2.0

昨年9月、米カリフォルニア州で全米初の条例が可決された。スーパーや食料品店などで配布される使い捨てのレジ袋を全面的に禁止することにしたのだ。そのかわりに店頭では古紙を活用した紙袋か、生分解性のレジ袋を10円ほどで販売することになっていた。


条例の施行が予定されたのが今年の9月。水路の流れを詰まらせたり、ごみ処分場を一杯せずにすむと期待された条例だった。


ところがその施行に待ったがかかった。ビニール袋を製造する業界が反対署名を集め、来年11月の住民投票までその施行が延期されることになったのだ。こうした反発は当初から予想された。そのため、カリフォルニア州政府は融資制度をつくり、彼らにリユースバッグ産業へと脱皮することを推奨した。だが、残念ながらその思いは届かなかった。現在、レジ袋廃止の活動を手がける団体が署名の集め方が適正だったかを調査するようカリフォルニア州司法長官に要請。この後の展開に注目が集まっている。

一方、サンフランシスコ市役所では、600ミリリットル以下のペットボトルについて、公共の場での販売を禁止する条例を可決した。サンフランシスコ市では2020年までにゴミの埋め立て処分をゼロにする計画を立てており、その取り組みの一環のだとしている。

毎年、海洋に流出するプラスチックゴミは約800万トン。その多くは世界の海沿いの都市からの排出によって占められる。私たちが排出するプラスチックゴミによって人間だけでなく、海洋生物にも甚大な被害が出ている。カリフォルニアの先進的な取り組みが世界に広がることを期待したい。

<参考にした記事>
California plastic bag ban delayed

Landmark Plastic Bag Ban Officially On Hold

San Francisco Becomes The First City to Ban Sale of Plastic Bottles

The ocean is filling up with plastic, 8 million metric tons per year

 

文 / 編集部

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コメント: 1
  • #1

    重国 毅 (金曜日, 27 2月 2015 19:08)

    地元で、市のごみ半減推進審議会の委員もしていますが、大変ありがたい情報です。感謝

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