インドは失業に20億本の植林で立ち向かう

気候変動について学ぶインドの子どもたち。若年層を雇用し、地球温暖化を防止するインドの取り組みに注目です。Photo / Climate Change, Agriculture and Food Security
気候変動について学ぶインドの子どもたち。若年層を雇用し、地球温暖化を防止するインドの取り組みに注目です。Photo / Climate Change, Agriculture and Food Security

金のなる木など無いかもしれないが、インド政府は仕事がなる木を望んでいるのかもしれない。国の農村開発省は、若者の失業に取り組むため、国の高速道路に沿って20億本の木を植える新しい植林計画を発表した。国の道路交通、海運、農村開発大臣のNitin Jairam Gadkari氏はニューデリーでの会議で、この新しい試みは環境保全に貢献するであろうと語った。

 

インドの通信社PTIによるとGadkari氏は「我が国の国道の長さはおよそ10万キロ。私は失業者の仕事を作るため、20億本の木を植える計画の一方で、環境も守ることも同時に可能にすることを考えている」と述べた。

この計画は、潜在的に30万人の若者を採用することができるとインドのニュース通信社NDTVが報じている。


若者の失業率は近年では、インドの開発目標の大きな焦点となっている。国連によると、最新のデータが得られている2010年度で15歳-24歳のインドの男性と女性の失業率は10.2%だった。インドの人材派遣連盟副社長Rituparna Chakrabortyは、2014年1月、Times of Indiaに、「教育制度と見習い制度を密接につなげ、しっかりとつくり直すこと」で若年層の失業に取り組めると話している。


2005年、インドの労働法、そして、セーフティネットとして、マハトマ•ガンジー国立農村雇用保障法(MNREGA)が成立している。Gadkari氏は、農村部の貧困に直面した大人のため100日の肉体労働とその報酬を保証するこの法律に沿って、より多くの農村に新たな計画を持たらすアイデアを、別グループの官僚たちとも議論している。


会議に出席した幹部がGadkari氏の提案に対し「MNREGAによるファンドは、農村部の道路に沿って木を植えるために利用することができる。将来有望なプランだと思う」と発言したとNDTVが報じている。


<元記事>

INDIA FIGHTING UNEMPLOYMENT BY PLANTING 2 BILLION NEW TREES

 

翻訳 / EOL編集部

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