2016年

5月

23日

自然の道を歩こう 初夏のバードウォッチング

初夏のバードウォッチング

 

春から夏にかけては鳥たちがさかんにさえずる恋の季節、そして、子育ての季節。野鳥がさかんに活動するこの時期は、バードウォッチングにもってこいですね。おりしも、5月10日からはバードウィーク。気軽な気持ちで鳥に会いに出かけてみませんか。

 

バードウォッチングの基本は何?

 

それは、「鳥のことを知りたい」という気持ちを持つこと。街中にいるスズメやカラスなんかも、じっと見ているとおもしろいことがいろいろありますね。ただし、森や水辺などに鳥を観察に出かける時は、できれば目立たない色の服を着て、双眼鏡やフィールドガイド(ポケット図鑑)、ノートや鉛筆を持って行きましょう。楽しみがグンと広がります。ゆっくりと歩きながら、鳥の気配を感じたら、じっと立ち止まり、よく見て、耳をすましてみましょう。

 

野鳥の名前はどうやって調べるの?

 

野鳥は、季節や場所によって見られる種類が異なりますから、そこにどんな鳥がいそうか、図鑑で目星をつけておくとよいでしょう。鳥を見つけたら、大きさはどれくらいか、とまっている時の姿勢は水平か垂直か斜めか、また、斑点やしまなどの目立つ模様(フィールドマーク)がないかなどをチェックしてみます。でも、そうはいっても、初心者には野鳥の見分け方はなかなか難しいもの。最初は名前など気にせずに、その姿や鳴き声を心ゆくまで楽しみましょう。

 

「ものさし鳥」を覚えよう

遠くにいる野鳥の大きさを正確に測るのはむりというもの。そこで、身近な鳥の大きさを目安にします。これが「ものさし鳥」。スズメ(15cm)、ムクドリ(24cm)、キジバト(33cm)、ハシブトガラス(56cm)など見分けやすい鳥の大きさをまず覚えます。見つけた野鳥がそれより大きいか小さいかを基準にすると、鳥の大きさを測るのが簡単になるというわけです。

鳥の鳴き方にも違いがある

 

鳥の鳴き声は大きく2通り。ひとつは「地鳴(じな)き」といって、エサのありかや危険を知らせ合う仲間どうしの合図です。もうひとつは「さえずり」といって、オスがメスにむけてラブコールを送ったり、なわばりを守ったりするために鳴く複雑できれいな声。こちらの方が鳥の特長をつかみやすいものです。たとえば、ウグイスの「ホーホケキョ」はさえずりで、地鳴きでは「チャッ、チャッ」と鳴きます。恋の季節である今ごろは、鳥たちの「さえずり」を楽しめる絶好のチャンスですよ。

 

鳥が人の言葉をしゃべる「ききなし」

 

鳥の種類を知るいちばんの早道は鳴き声を覚えること。でも、慣れないとみんな同じように聞こえてくるのも確かです。そこで、鳥の鳴き声を人間の言葉におきかえて覚えようというのが「ききなし」。メジロの「長兵衛(ちょうべい)、忠兵衛(ちゅうべい)、長忠兵衛」、ホトトギスの「てっぺんかけたか」、センダイムシクイの「焼酎(しょうちゅう)一杯、ぐぃー」なんていうものがあります。はたしてそんなふうに聞こえるかどうか、鳥の声をいろいろ聞いてみてください。

 

街中でバードウォッチング(1)ムクドリ

 

からだが黒っぽくて、くちばしと足が鮮やかなオレンジ色。よく公園の芝ふなどを歩いています。春から初夏にかけて、建物のすきまや戸袋、木の穴などに巣を作り、4~5個の卵を産みます。スズメなど両足をそろえてピョンピョンはねる鳥と違い、左右の足を交互に出してノコノコと歩くのが特長。秋になると何万羽という大群をつくり、騒々しくなります。

 

街中でバードウォッチング(2)ツバメ

ツバメは、東南アジアなど南の国から春の訪れとともにやってくる夏鳥。駅や商店街の建物などに、泥と枯れ草でどんぶりのような巣を作ります。小さな白い卵を4~5個産み、ひなが生まれると、親鳥は虫をつかまえて一生けん命巣に運びます。2週間ほどして巣立った後も、しばらくは親鳥からエサをもらいます。

 

街中でバードウォッチング(3) シジュウカラ

スズメと同じくらいの大きさで、黒い頭、胸にネクタイのような黒帯が入った白黒の鳥。「ツピー、ツピー」と鳴きながら、テレビのアンテナの上や木のてっぺんによくとまっています。巣を作る場所は、木の穴やブロックべいのすきま、巣箱など。1匹が鳴き始めると、近くの仲間も鳴き始めるのは、お互いのなわばりを確認しているのです。

 


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