2016年

7月

11日

タバコのポイ捨てが加速する環境汚染

CC BY-NC-ND 2.0 Ria Tan
CC BY-NC-ND 2.0 Ria Tan

世界のどこかでポイ捨てられるタバコの量は毎年約5兆本!

ポイ捨てされる一本一本のタバコは大したことのないように思えるのかもしれないが、それが大量にあつまってくると大変なことになってくる。

そうして捨てられたものが大量に集まって来る場所が海岸だ。

今日も世界の海岸には、大量消費文明が生み出したゴミたちがあてなく漂流して流れ着く。そのなかに混じったタバコの吸い殻を調べてみると有害金属に汚染されていることがわかってきた。

 

 

タバコの吸い殻の調査の対象となったのは、イランの都市ブーシェフルだ。昨年夏、ペルシャ湾東岸にあたる9か所の海外に集まったごみを対象に、タバコの吸い殻に含まれる重金属等を測定した。

タバコごみのなかには、様々な公害を生み出した来たカドミウム、鉄、ヒ素、ニッケル、銅、亜鉛、マンガンなどの重金属が含まれていた。

それらの重金属はタバコの葉の栽培に使われる殺虫剤や除草剤の成分や、タバコをくるむ紙を漂白する時に使われた薬剤などが残留したものだと思われる。

フィルターのアセチルセルロースは、他のプラスチック同様に自然界で分解されにくい。そのため、川や海の流れに乗って、タバコの吸い殻を遠くに運び、重金属による汚染を拡大してしまう。

こうして自然環境に排出された金属は大地や海水を汚染し、その地域の動植物に生態をむしばんでいく。その被害は種類のよって異なるが、最終的には食物連鎖に入り込み、その頂点にいる人間に大きな影響を与えるようになる。

世界から自然や人体を汚染するタバコゴミを無くすのは至難の業だ。だが、こうしたことを地域の人々に知ってもらい、少しでもポイ捨てを減らせば、確実にその地域の汚染は減らせる。まずは自分たちの足もとから始めたい。

<参照リンク>
Metals from cigarette butts may pose potential threat to marine environment

翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

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