2016年

12月

06日

気候変動はかつてない脅威を世界にもたらす! 世界の軍事関係者が警告

干ばつによる飢餓でエチオピアに逃れたソマリア難民の子どもたち United Nations Photo CC BY-NC-ND 2.0
干ばつによる飢餓でエチオピアに逃れたソマリア難民の子どもたち United Nations Photo CC BY-NC-ND 2.0

「21世紀の“新常識”は世界のあちこちで難民が大量に発生すること。そうした事態を生み出す地球温暖化を放置することは安全保障に対する大きな脅威となる」

地球温暖化に関わる人たちがこんなことを言っても「また言ってるよ」と思われる。しかし、この発言をしているのは世界の軍事関係者たちだ。自らの国を安全保障を担う彼らだからこそ、彼らの言葉には説得力がある。

気候変動に関する世界軍事アドバイザリー会議の議長を務めるムニア・ミニルザマン少将は、バングラデシュ大統領の軍事顧問だった。1mの海面上昇によってバングラデシュの国土の20%が海に沈むことから「我が国は今後、想像を絶するスケールの難民問題を抱え込む。3,000万人を超える人たちがその影響を受けることになるだろう」とし、この問題が21世紀における安全保障上の最大の脅威だと発言している。実際にバングラデシュの金融大臣はイギリスなどの先進諸国に100万人の難民を受け入れの呼びかけをした過去がある。

米国外務政策委員会のメンバーであり、アメリカ安全保障プロジェクト代表のステファン・チーニー准将は「気候変動は歴史に残る人道的な脅威だ。すでに世界中で食料や水の不足、異常気象などによって多くの人たちが住む場所を奪われて難民化している。すでにこれは新常識だ。中東やアフリカなど、ヨーロッパの玄関先にある地域が気候変動で不安定化が加速。アラブの春、シリアの戦争、サブサハラ・アフリカでのボコハラムの台頭に影響を与えたのは間違いない」と分析する。

各国の軍の指導者たちは、地球温暖化が紛争や難民問題などを生み出し、安全保障上の脅威を増大・加速させると警告してきた。だが、それはもう未来の問題ではない。今すぐに行動することが必要なのだ。

<参照リンク>
Climate change will stir 'unimaginable' refugee crisis, says military

翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

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