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【脱炭素な言葉】循環型社会が一歩前進!? サーキュラーエコノミー

最近聞かれるようになったサーキュラーエコノミーとはなんでしょう。

日本で親しまれているリサイクルの標語3R(Reduce・削減、Reuse・再利用、Recycle・再生)。これを基にさらに発展させた考えと言えます。

サーキュラーエコノミー推進団体であるエレン・マッカーサー財団は「サーキュラーエコノミーの3原則」というものを発表しています。

 

1.廃棄物と汚染を生み出さないデザイン(設計)を行う

2.製品と原料を使い続ける

3.自然システムを再生する

 

たいして3Rと変わらないじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、3Rの考え方においては廃棄物が出るということはある程度仕方のないことと捉えられていました。

実際に企業としては安く手に入る材料で使い捨て前提の商品を売ればより多くの利益は見込めるでしょう。

しかし、レアメタルを含め地球上の資源は減ることはあっても増えることは残念ながらありません。

 

そこで考案されたのがサーキュラーエコノミーです。

この原則は「廃棄物と汚染を生み出さない」という企業への強力な締め付けが入っていることが特徴です。

これまでの記事でも解説しましたが、現代は株運用の場面でも環境への取り組みが評価される時代です。

かつてのように大量に製造して大量に消費する形態はもはや立ち行かなくなることは数ある識者が予見しています。

この原則によって「作ったら終わり」ではなく、その製造した商品に責任を持ち、長期にわたって使用できるようなメンテナンスを企業に意識させることができるんですね。

 

 

企業企業と言っていると、私たちには関係のない話なのかと思えてきますが、企業の未来を担っているのは私たち消費者です。

私たちの選択次第で企業は良い方にも悪い方にも流れてしまいます。「製品と原料を使い続ける」は私たち消費者にも投げかけられているのです。

文・イラスト / エコロジーオンライン編集室

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