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歌うたう神秘のクジラ「ザトウクジラ」

ザトウクジラ / Humpback Whale

学名:Megaptera novaeangliae

Megaptera(大きな翼)という意味の通り、とても大きな胸ビレを持っています。

 

体長:約13-15メートル(哺乳類では珍しく、オスよりもメスの方が大きい)

体重:約30〜50トン

寿命:約50-65年ほど(最長で77年生きたクジラも!)

 

 

数十頭〜多いときは数百頭もの群れで行動します。

大きな口いっぱいに水を飲み込み、上アゴの内側にあるヒゲで小魚などをろ過して食べています。

なんと食べる量は1日1トン超え!

 

 

ザトウクジラは、大きくジャンプをして水面上に体を出す、「ブリーチング」と呼ばれる行動をよくします。ブリーチングを見るためにホエールウォッチングに行く人も多くいます。

間近で見られたら、とても迫力がある光景でしょうね!

 

↓ 1:59〜ブリーチングの様子が見られます

オスのみですが、ザトウクジラは歌を歌うクジラとしても有名です。

クジラ歌の成り立ちはとても複雑です。長い時には歌が数日繰り返されることもあるようです。

ザトウクジラは、その生態の多くが未だ解明されていません。

捕鯨が禁止されてからは、生息数がゆるやかに増加しています。

絶滅の心配がなくなる日も遠くないかもしれませんね。

コピー・イラスト / kawe

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アフリカ最大の昆虫「ゴライアスオオツノハナムグリ」に忍び寄る危機 (月, 14 7月 2025)
Fungus Guy, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons アフリカのゴライアスオオツノハナムグリのうち2種が絶滅の危機に瀕している。   このアフリカ最大のカブトムシは、その迫力ある姿で知られ、森林生態系で重要な役割を担っている。彼らの主な生息地はアフリカの熱帯雨林。しかし、森林破壊が急速に進んでおり、農業用地の拡大、木材伐採、インフラ整備のための開発が彼らの住処を奪っている。その結果、彼らが依存する食料源や繁殖場所が減少し、個体数が激減している。さらに、その希少性から高値で取引される違法な採集も、彼らの生存を脅かす大きな要因となっている。   この壮大な昆虫を救うためには、多角的なアプローチが不可欠だ。まず、最も重要なのは生息地の保護と回復。残された熱帯雨林を厳重に保護し、違法な伐採や土地開発を阻止するための国際的な取り組みを強化する必要がある。同時に、劣化した森林の回復を目指す植林活動も重要だ。   次に、違法な採集と取引の取り締まりを強化すること。国際協力によって密猟組織を摘発し、違法取引のルートを断つことが必要だろう。昆虫愛好家やコレクターに対して、違法に捕獲された個体を購入しないよう啓発することも重要だ。   また、地域コミュニティとの連携も必須だ。ゴライアスオオツノハナムグリが生息する地域の人々が保護の重要性を理解し、積極的に協力するような仕組みづくりが必要だ。エコツアーなどの形で持続可能な収入源を提供し、森林保護が地域住民にとっても利益になることを示すことができれば、より効果的な保護活動に繋がる。   当然、科学的な調査と研究も不可欠。彼らの生態や繁殖メカニズムをより深く理解することで、効果的な保護戦略を立案することができる。飼育下での繁殖プログラムの確立も、将来的な再導入や個体数維持のための重要な手段となる。   この巨大な昆虫を救うための努力は、熱帯雨林の生態系全体を守り、ひいては私たちの地球環境を守ることに繋がる。私たち一人ひとりがこの問題に関心を持ち、生物多様性に配慮した行動を起こすことが、彼らの未来を守るための第一歩となる。   <参照リンク> World’s largest insect faces extinction: how to save two species of Africa’s giant Goliath beetle    翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)
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「‘‘ニホン’’イタチ」なのに外来種?! (Thu, 08 Feb 2024)
ニホンイタチ / Japanese weasel ニホンイタチってどんな動物? 日本には、ニホンイタチとシベリアイタチが生息しています。 今回取り上げるのは、ニホンイタチ。シベリアイタチと比べると体は一回り小さく、尻尾が短いのが特徴です。 このシベリアイタチとの生存競争に負けてしまったために、生息数が減り、絶滅危惧種になってしまったと言われています。   ↓シベリアイタチについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 外来種だけど絶滅危惧?!対馬の「シベリアイタチ」     平均寿命は1.9歳。シベリアイタチと同じく、とても短いですね。   体長は、オスが27-37cm、メスが16-25cm。 尾の長さは、オスが12-16cm、メスが7-9cm。 体重は、オスが290-650g、メスが115-175g。   こんな感じで、オスとメスで体の大きさにかなりの違いがあります。     一夫多妻制で泳ぐことも得意。川や湿地など、水辺に近い場所に生息しています。 主に食べるのはネズミや鳥類、両生類、昆虫、魚類など。植物も食べます。   魚を捕らえる貴重な動画がありました。埋め込みができないようなので、気になる方は下のリンクから見に行ってみてください。(YouTubeへのリンクです)   「日本の動物 魚を襲うニホンイタチ」 https://youtu.be/R2AGcS2xeKk?si=vS22EJnax79Hy8_V 「日本の動物 水中(underwater)で魚を捕食するニホンイタチ」 https://youtu.be/pFHTjCdSY6g?si=88PqWZtjvJ1PWw1Q イタチといえば、2本足で立って周りを伺う姿が印象的です。かわいいですね。 ここでイタチが関係している言葉をひとつ。 みなさん、太陽の光が眩しい時に、手を目の上にかざして遠くを見たことがありますよね? イタチが人を見る時にも同じ行動をするという俗信があり、そこから、疑わしげに人を見るようすを「鼬(いたち)の目陰(まかげ)」と言うようになったそうです。 日本固有種のニホンイタチが、沖縄県では侵略的外来種に?! ニホンイタチはもともと、本州、四国、九州などに分布していましたが、農業被害などをもたらすネズミ類への対策のため、北海道や伊豆諸島南部、南西諸島、沖縄県などに導入され、今では日本全域に分布しています。   沖縄県のいくつかの島では、ニホンイタチが導入されたことで、在来動物の個体数が減少・絶滅してしまった可能性があるということも言われています。   稀少な爬虫類や両生類が捕食されており、沖縄県では、ニホンイタチが生態系に重大な悪影響を及ぼすとして、「沖縄県対策外来種リスト」の中でも優先順位の高い「重点対策種」として指定。 さらに、シベリアイタチと同じ「日本の侵略的外来種ワースト100」にも指定されています。   <ここでちょっと解説> ■日本の固有種がなんで外来種になるの? 外来種とは、人間によって生息していない地域に持ち込まれた生き物のことです。 外国から日本へ持ち込まれた生き物だけでなく、例えば本州から北海道へ、北海道から九州へ、、 といった具合に、日本国内の島から島へ運ばれた生き物も、外来種ということになります。 そのため、日本の固有種であるニホンイタチも外来種になることがあります。   ■「沖縄県対策外来種リスト」とは? 沖縄県では、島ごとに多くの固有種が生息しており、日本全体の中でも生物多様性の高い地域です。 そこで、沖縄県固有の生き物、そして人や農林水産業などを守るために「沖縄県対策外来種リスト」というものを出しています。 コピー・イラスト / kawe
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