公園には恩があります。文化系だけど体を動かすのが好きだった自分はまず、音楽で踊る、ということに両者の接点を見出しました。'90年代初頭、開局したばかりのWOWOWの音楽情報番組の一員として、当時開花しつつあったクラブ・シーンを取材したのをきっかけに。着替えのTシャツ持参で毎回6時間は踊っていたことを考えると、クラブはクラブでもアスレチック・クラブと勘違いしていたのかもしれません。
が、タバコの煙であたりが霞んだ地下3階で朝まで、というのは持続可能なシチュエーションではありませんでした。1年後には真逆のものを求めたくなり、地上に出て、クラブの近くにあった代々木公園〜神宮の森に行ってみたのです。そして、爆音とストロボとコンクリートの床より遥かに情報量の多い風音や鳥のさえずり、木々の連なり、柔らかい土の道の感触にやられました。