チャレンジ25イベントにサッカー日本代表前監督・岡田武史さんが登場!

 8月30日、東京・赤坂のTBS社屋前で行なわれた「チャレンジ25キャンペーン・スペシャルイベント in 赤坂サカス」に、サッカー日本代表前監督の岡田武史さんが登場。小沢鋭仁環境大臣らと地球温暖化防止をテーマにトークを繰り広げた。

 

 W杯ベスト4という目標を掲げたことについて岡田前監督は、「漫然と練習するのではなく、具体的な目標を掲げたことで、選手は本気でチャレンジした。目標は全てを変える力を持っている」とその真意を明らかにすると、小沢環境大臣もCO2の排出量を2020年に25%削減という数値目標について、「確かに高い目標だが、やれるのかやれないのかではなくて、やらねばならない。生活の質を落とさずにCO2を削減する施策に力を入れたい」と力強く訴えた。

  岡田前監督は先日、日本サッカー協会の環境問題担当理事に就任。今後は、「地球で最も愛されているスポーツが、地球を最も愛するスポーツへ」をスローガンに、スタジアムに足を運ぶサポーターに対して環境啓発活動に取り組む。また、日本が名乗りを上げている2022年のW杯招致活動でも、ドイツW杯で行なった「グリーン・ゴール(大会における水、ゴミ、エネルギー、交通における具体的な環境負荷削減のための目標値を定めたもの)」と同様の仕組みを作り、世界にアピールしていきたいという。

 

 「チャレンジ25キャンペーン」は環境省が2010年1月から展開する温暖化防止の国民的運動。イベントの後半には、「『チャレンジ25キャンペーン』応援団」の女優の杉本彩さん、俳優の別所哲也さん、東京海洋大客員准教授でタレントのさかなクンが加わり、地球温暖化防止のためにチャレンジしている活動について発表を行なった。

オープニングに登場した気象予報士の森田正光さん。 「8月の平均気温が3℃上がれば、今年の気温よりも5℃高い日が18日間増えるということです!」
オープニングに登場した気象予報士の森田正光さん。 「8月の平均気温が3℃上がれば、今年の気温よりも5℃高い日が18日間増えるということです!」

 学生時代から30年以上にわたって環境活動に取り組んできたという岡田前監督。「地球は未来の子どもたちからの借り物であって、借りたものは汚したり、傷つけたりしてはいけないことは誰もがわかる当たり前のこと。だからこそ我々の世代が取り組まねばならない」という言葉には、知識や経験に裏打ちされた重みがあった。その一方で、「みんなが4回に1回、息を止めればCO2はマイナス25%になる」と会場を笑わせる一面も。代表監督から環境の舞台へ。これからも日本を引っ張るリーダーとして、その活躍に期待したい。

 

岡田前監督インタビューも併せてお読みください。

eco people file:046 スポーツが未来の子どもにできること

 

取材・文:加藤 聡

サイト

チャレンジ25キャンペーン

URL: http://www.challenge25.go.jp/

 

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