SQUARE by KANUMA 展示会開催のお知らせ

 more trees designは、more treesと地域をつなげるプロデュース/コンサルティング活動の一環として、鹿沼商工会議所との協働プロジェクト「SQUARE by KANUMA」を進めてきました。そしてこのたび、栃木県鹿沼市で収穫される国産材と、地域に根付いた伝統木工技術を活かしたプロダクトの展示会を開催いたします。

 

 栃木県鹿沼市は、江戸時代からの伝統木工技術が今も生きる「木工のまち」です。特に建具の技術に優れ、「鹿沼の組子」は全国的な知名度を誇ります。町の7割を占める山々がもたらす豊かな森林資源も、木工産業を支える基礎となっています。

 しかし、近年の不況の波が鹿沼にも大きな影響を与え、木工産業は活気を失いつつありました。

 2006年、そうした状況を改善するために生まれたのが、鹿沼商工会議所が地元の若き職人達とともに立ち上げたワーキンググループです。2010年には、同プロジェクトの拡大が決定、more trees designとの協働がスタートしました。今回more trees designは、鹿沼の魅力をより多くの人々に伝えるべく、伝統技術にモダンデザインを融合したプロダクトづくりを推進。販売元に木質ブラインドを製造・販売する株式会社ジェイビーエス(JBS)、プロダクトデザイナーに新進気鋭の小林幹也氏を迎えました。発表するプロダクトは全部で4つ、うち2つが完全なる新作です。プロダクトを通して、地場産業と地域活性の新しいアプローチを感じていただければ幸いです。

 

※ 「SQUARE by KANUMA」というプロジェクト名称の“SQUARE”には、人が交流する“広場”という意味、そして、“本質的な”という意味が込められており、本展示会を象徴するタイトルです。

 

展示会名称: 「SQUARE by KANUMA」

会期: 2011年2月24日(木)~2月27日(日) 11:00~18:00 (最終日は16:00まで)

会場: SUSgallery (東京都渋谷区神宮前3-1-27ファミールグラン神宮外苑前1F)

入場料: 無料

主催: 鹿沼商工会議所

企画/運営: more trees design

協力: more trees

製品販売元: 株式会社ジェイビーエス(JBS)、more trees design

プロダクトデザイナー: 小林幹也

プロダクトに関するお問い合わせ先: products@more-trees.org

 

【展示プロダクトについて】

今回の展示会では4つのプロダクト展示を行います。「STRIPE Blind」「STRIPE Screen」はJBSが販売元となり、小林幹也氏デザイン監修のもとで製作される新作です。特にビジネスオフィスへ利用していただく事で、空間に暖かみをもたらすだけでなく、スタイリッシュなインテリアとして確かな存在感を提供します。「フォトフレーム」「フレーム棚」は、これまでmore treesの製品として販売してきたものですが、製造面において、あらたに鹿沼市の協力を得ることで、コスト削減に加えて地域活性に貢献できるアイテムへと発展を遂げました。

■ STRIPE Blind (JBS for more trees) 

色味の近いスギ材を集成材とし、それを重ねてブラインドにした一品。スギの質感が、陽の光を柔らかく演出し、窓に品のあるたたずまいをもたらしてくれます。

縦・横 2種類

素材:日光杉

ブラインド(横) W2080×H2100 (mm)

ブラインド(縦) W2770×H2100 (mm)

■ STRIPE Screen (JBS for more trees)

開けば、針葉樹の森が現れたかのような印象を与え、閉じれば、上部がSQUAREになるデザイン。日本の伝統的な家具の良さを継承しつつ、モダンなテイストを実現しました。

素材:日光杉(仮)

1面につき W340×H1550/1750(2種類) (mm) 

 

※面数は組み合わせ自由

※この画像はCGです。

 

※上記2作品は株式会社ジェイビーエス(JBS)より販売予定。売上の一部がmore treesへの寄付となり、森づくりに役立てられます。

デザイナープロフィール 【小林幹也】

1981年東京都生まれ。2005年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。インテリアデザイン会社勤務後、MIKIYA KOBAYASHI DESIGN設立。家具、プロダクトからインテリアデザインまで幅広く携わり、国内外の様々な企業とプロジェクトを手掛ける。2010年iF product design award金賞受賞、red dot award受賞など受賞歴多数。

 

■ SQUARE by KANUMA projectとは

鹿沼の若き職人達がワーキンググループを作り上げ、鹿沼商工会議所と連携しながら木工産業活性化のために、これまで様々な試みを行ってきました。職人達が普段触れることのないユーザーやメーカー、販売店の情報などを考慮した伝統木工技術の活用を目指す鹿沼商工会議所が、森林保全活動団体であり、かつ話題性にとんだ木工製品を提供してきたmore trees/more trees designに協働を打診。そして、木材ブラインドの製造・販売を手がけるメーカー:ジェイビーエス(JBS)の協力を得て、鹿沼の木材と技術を活かした新たな製品の製造から販売までを実行できる体制が完成しました。

 

■ more trees(モア・トゥリーズ)とは

一般社団法人more treesは「もっと木を」という呼びかけの下、音楽家の坂本龍一を筆頭に、細野晴臣、高橋幸宏、中沢新一、桑原茂一が発起人となり、100人以上の賛同人を得て、2007年7月に設立された森林保全団体です。日本の森林においては間伐を、熱帯地域や砂漠においては植林を進め、数々の森林再生プロジェクトに取り組んでいます。同時に、企業や一般人に向けてCO2を相殺する「カーボンオフセットサービス」を展開。2009年からは森のめぐみである間伐材を使って、オリジナルプロダクトの開発にも取り組み始めました。日本の木の柔らかな風合いや温もりを伝えると同時に、間伐を推進し、間伐材の需要を広めていきます。

 

■ more trees designとは

有限責任事業組合more trees designは上記のmore treesと深く関わってきたプロフェッショナル達が集結しました。ミッションは、more treesと企業をつなぐこと。more treesブランドを活用したコラボレーションプロダクトやオリジナルプロダクトの企画/開発、企業とのタイアップPR企画、さらに、「TOUCH WOOD」をはじめとする様々なプロジェクトの企画、コンサルティングを行っています。

 

■ 本件に関するお問い合わせ先

more trees (柳内) :

Tel:03-5770-3969 / Fax:03-5770-3896 / E-mail:press@more-trees.org

鹿沼商工会議所 (武内) :

Tel:0289-65-1111 / Fax:0289-65-1114 / E-mail:m_takeuchi@kanumacci.org

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