上高地で恐ろしく繁殖力の強いオオハンゴンソウが見つかる

オオハンゴンソウ
オオハンゴンソウ

 長野県の上高地は、国立公園特別保護地区や天然記念物に指定されている。そのおかげもあって美しい自然が守られてきた。しかし、今年の夏に環境省上高地自然保護官事務所などが本格的な外来植物の調査を初めて実施したところ、特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウが見つかった。

 

 特定外来生物は、繁殖力がとても強い生物のことだ。アライグマ、オオクチバス、カミツキガメなどがよく知られている。もともとその土地で生育している在来種を駆逐してしまう恐れがあることから、植物の場合は栽培、保管、運搬、輸入などが原則的に禁止されている。

 

 調査では、このオオハンゴンソウのほか、海外原産の帰化植物が48種類、国内の他地域から入った4種類が確認された。いずれも種が人や車などに付着し、持ち込まれたと考えられている。調査の結果、環境省上高地自然保護官事務所は、「いまは深刻な状態には至っていない」としながらも、「10年後には手がつけられなくなる恐れがある」とし、効果的な除去方法を検討している。

 

文/岩間敏彦

 

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