地球について学べる「ジオパーク」に行こう

地球が活動する様子や、火山とともにある暮らしなどに触れられる阿蘇ジオパーク
地球が活動する様子や、火山とともにある暮らしなどに触れられる阿蘇ジオパーク

 最近、よく耳にするようになったジオパークは、「ジオ=地球」が活動した様子がわかる場所のうち、科学的に見て特別に貴重だったり、美しかったりする場所を含む、自然の中の公園のことだ。その地域特有の地質・地形や、その地域で成り立っている自然や文化が主な見所になっている。つまり、観光を楽しみながら、地球について丸ごと考えることができる場所ともいえる。

 

 2004年に、ユネスコの支援によって世界ジオパークネットワークが設立されて以来、世界各地に88ヵ所の「世界ジオパーク」が生まれた。日本にも5ヵ所の「世界ジオパーク」がある。洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、島原半島、室戸の各ジオパークだ。また、25地域が日本ジオパーク委員会によって「日本ジオパーク」に指定されている。阿蘇、南アルプス(中央構造線エリア)、箱根、伊豆大島、銚子、磐梯山など、どこもダイナミックな景色を通じて、地球の成り立ちがわかる場所ばかりだ。

 

 古くからの観光地や、国立・国定公園と重なっている場所も多いので、楽しみ方は盛りだくさん。ジオパークに出かけて、「地球のことを学んできたよ」と、友達に広めよう。

 

文/岩間敏彦

 

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