「希望の虹色電力」スタッフ勉強会を行いました。

昨日、何度目かのスタッフ勉強会を行いました。

みんな「安全な電気を使いたい」という強い想いはあるものの、何から始めればいいのかわからない、言ってしまえば、何がわからないのかもわからない(笑)という状態の中で、「ああでもない、こうでもない」とやってきたのですが、ここで少し前進したくて、すんばらしい先生をお二方お呼びしました。

グリーン電力証書の生みの親である、日本自然エネルギー元社長の正田剛さんと、東京都環境局の谷口信雄さんです。

正田さんからは、まずはじめに、少しわかりづらいグリーン証書の仕組みや、立ち上げの際の苦労、運用にあたってのポイントなどを教えていただきました。さらに、再生可能エネルギーそれぞれのもつ特性や問題点なども伺いました。


谷口さんからは、ベース電源やミディアム電源、バックアップ電源など、供給する電源のバランスの取り方や、具体的にどの再生可能エネルギーならどのくらいの規模が扱いやすいかといったこと、さらには、いくらで仕入れるとどのくらいの販売単価になるかという具体的な数値を使ってのレクチャーも受けました。「やるからには、コミュニティパワーに従った、地域に根ざした配エネをやってくださいね」とのエールも。

そして、おふたりから出ていたのは、再生可能エネルギーを供給する際にネックになる規則「同時同量制御」についての話。ご存知の方には言わずもがなですが、発電量が不安定な再生可能エネルギーがグリッドにつながった際、グリッドを不安定にさせないために儲けられた規則で、30分ごとの需要と発電量を一定(誤差3%以内)に保たなければならないというものです。今、この規制を緩和させるための動きが省庁で進みつつあるようですが、それでも30分が1時間になる程度では?とのこと。ちなみに海外では1年間というスパンで一定にすればいいというところもたくさんあるのだそうです。

今回教えていただいたことは、山のようにある勉強しなければならない事柄のほんの一部です。お話を伺って、「超初心者がいきなり7000メートル級の山に挑戦してしまうくらいのことをしようとしているんだー」ということに改めて気づいたわけですが(遅い!というツッコミはご勘弁を)、それでもやっぱり「何もせずにはいられない」ということも再確認。今後の自分たちの方向性固めに少し光が見えた気がします。

長くなりましたが、最後に、お二人が「チェックしておくといいよ」と教えてくださった資料を皆さんとシェアしたいと思います。

国内外のグリーン電力制度に関する調査
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/images/040903green.pdf

グリーンPPS検討会報告書
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g51116a01j.pdf

再生可能エネルギーの拡大に向けた政策検討のための電力系統に係る基礎調査
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/attachement/houkokusho.pdf

(中島まゆみ)

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