その木、どこの木? 木材利用ポイント制度がスタート!

「家電エコポイント」「住宅エコポイント」に続く新たなエコポイント制度、「木材利用ポイント制度」が4月1日からスタートした。

 

 同制度は、森林の整備・保全、地球温暖化防止、循環型社会づくりを目指して地域材の積極的な利用を促進するもので、地域材を使った木造住宅の新築・増築、内・外装の木質化工事時に与えられるポイントを使い、地域の農林水産品、農山漁村地域での体験型旅行、商品券、森林づくりや木づかい活動、被災地への寄付などに交換することができる。

 

 予算総額は410億円。4月1日の工事契約分から対象となり、1ポイント1円相当の換算で、新築木造住宅1棟当たり30万ポイント、内・外装の木質化と合わせればさらに30万ポイントを上限に上乗せされる。

 

 7月1日からは、木材製品や木質ペレットストーブなどの購入も対象予定で、具体的な対象商品は今後公募によって選定していくことになる。

 

 いま日本の森林は、戦後大量に植林された木々が成長し収穫の時期を迎えている。しかし、林業の衰退や外材利用の拡大で、国産材の自給率は3割程度しかない状態だ。森林の活性化や温暖化防止の点からも、国産材の利用気運を高める同制度に期待がかかる。

 

文/中島まゆみ

 

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