電気自動車が「道の駅」の緊急電源になる取り組みがスタート

日産リーフと急速充電器
日産リーフと急速充電器

 2013年9月、電気自動車の普及で一歩先を進んでいる日産自動車が、新たなプロジェクトを開始した。各都道府県の少なくとも1ヵ所の「道の駅」に、電気自動車の「日産リーフ」と、電力供給システム「LEAF to Home」を無償で提供するというものだ。

「日産リーフ」が搭載しているリチウムイオンバッテリーには、24kWhの大容量電力を蓄えることができるため、地震や台風による停電などの緊急時に、移動可能な電源として利用することができる。この機能を生かして、災害時などに万が一停電した際、「日産リーフ」から「道の駅」の施設の一部に電力を供給する仕組みだ。これによって「道の駅」が、自然災害時に地域の方々の避難所や復旧支援活動拠点として、より強力に機能するようになると考えられている。

 また、普段はお年寄りなどの自分で買い物に行くのが困難な人たちを送迎する自動車として活用することも可能だ。電気自動車は、乗り物としての機能に加えて、電源としても機能する時代を迎えているのだ。

 

文/岩間敏彦

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