放射性物質で汚染された地域の子どもたちを留学させる取り組みが、 長野県松本市でスタート

 東日本大震災により、福島県の原子力発電所で事故が起こり、多くの地域が放射性物質で汚染されてしまった。汚染を取り除く除染という作業が行われている地域もあるが、健康面で不安を抱えている子どもたちや、外で思いっきり遊ぶことができない子どもたちが増えている。

 

 そんな子どもたちが安心して生活しながら学べる方法の一つとして、長野県松本市のNPO法人「まつもと子ども留学基金」が、留学制度をスタートさせることになった。福島県の小学校3年生~中学校3年生の子どもたちが親元を離れて、親代わりのスタッフが常駐する松本市四賀地区の寮で生活をしながら、地元の公立学校に通う取り組みだ。松本市も受け入れ先の小中学校を紹介するなど、全面的に協力する。

 

 これまでに福島県内などで説明会を開催したところ6名の応募があり、4月から留学がスタートすることになった。家賃や光熱費、運営費などはNPO法人が助成金や募金でまかなう予定だという。NPO法人の代表を務める植木さんは、多くの人に応援を呼びかけている。

 

文/岩間敏彦

 

NPO法人まつもと子ども留学基金

http://www.kodomoryugaku-matsumoto.net/

 

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