2016年

5月

04日

中東や北アフリカから人がいなくなる日

中東を襲う砂嵐。気候変動でその頻度が増している! CC BY-NC-ND 2.0 Keith.Fulton
中東を襲う砂嵐。気候変動でその頻度が増している! CC BY-NC-ND 2.0 Keith.Fulton

昨年からのエルニーニョ現象で地球は異常な高温状態にある。そんななかドイツのマックスプランク研究所が、気候変動がこのまま進めば中東や北アフリカは人が住める環境ではなくなり、多くの気候移民が生まれると予想している。

昨年末、パリで開催されたCOP21で気温上昇を2度未満に抑えるという国際目標が決まった。その目標を達成できたとしてもこのシナリオを変える力としては物足りない。すでにかなりの高温を記録しているこの地域の夏の温暖化のスピードは他の地域の2倍の速さで進んでいる。2050年までに、地中海の南部にあたるこの地域の最高気温は約46度となり、2000年前後にくらべると最高気温を記録する日が5倍となる。

もう一つ、懸念材料がある。それはサウジアラビア、イラク、シリア付近の微小粒子による大気汚染が進んでいることだ。その原因にあげられるのが長く続いた干ばつのせいで、大地が乾いて砂嵐の発生が多くなり、この15年で70%も微小粒子の汚染がひどくなったという。

地球温暖化によって異常な高温と大気汚染が進み、この地域は人が住める環境ではなくなっていく。その結果、この地域からどんどん人が流出して行く。海面上昇で住む場所が海に沈んでしまう人たちもいれば、こうして自分の住む地域から人が住む環境が奪われる人たちも出てくる。

シリアで起きている内戦の理由に気候変動が関係していたことは何度かエコロジーオンラインでも伝えて来た。その過程で様々な紛争が起き、多くの人の命も失われていく。そうならないためにも国際社会の速やかな行動が望まれる。

<参照リンク>
Climate-exodus expected in the Middle East and North Africa

訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

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