アマゾンにエルニーニョの傷跡 森林火災がオリンピックを襲う!

2014年に発生したアマゾンの森林火災 from International Space Station
2014年に発生したアマゾンの森林火災 from International Space Station

ブラジル、リオデジャネイロ五輪が目前に迫って来た。8月5日に始まり、その後17日間にわたって、28競技306種目での熱戦が続く。

リオでの五輪開催については施設整備の遅れや治安問題などで開催が危ぶまれてきた。そこに降ってわいたように生じたのがジカウイルスの問題だった。そのことについてはすでにエコロジーオンラインでも伝えている。

そしてここに来て、もう一つの危機がリオに迫っていることがわかってきた。森林火災だ。

今年は地球温暖化によって、世界のあちこちで異常高温が続いている。そんななかアマゾンの熱帯雨林はエルニーニョ現象によって極端な乾燥に襲われている。

昨年から今年にかけてエルニーニョは世界の降雨パターンを大きく変化させた。アマゾンでは雨季に降る雨が極端に少なく、2002年以来最高に乾燥した乾季を迎えることになった。同じように乾燥した2005年と2010年には熱帯雨林のあちこちで火災が発生し、多くの森林を焼き尽くしている。今年はそれ以上の事態に至る可能性があるというのだ。

「地球の肺」と言われるアマゾンの熱帯雨林が失われることは大変なことだ。だが、それだけに被害は止まらない。アマゾンはオリンピックが開催されるリオデジャネイロの北にあたる。リオデジャネイロなどの大都市に暮らす人々に大気汚染による呼吸器系疾患を増やすことも起こる。

リオ五輪の開催期間はちょうどその危険な時期だ。森林火災が起きないような対策も重要だが、膨大な面積のアマゾンを相手に人の手でできる対策には限りがある。もし起きた時にどのように対応するか。しっかりと想定してオリンピックを楽しんでもらいたい。大規模イベントと気候変動対策は切っても切り離せない時代なのだ。

<参照リンク>
気候変動の被害者たち⑤ 蔓延するジカウイルスがリオ五輪を襲う!
El Niño could drive intense season for Amazon fires

翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

 

 

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