米ソルトレークシティが市をあげて再生可能エネルギー100%に取り組むことになった。
その目標は2032年。まずは2020年までに市の施設の50%を再生可能エネルギーでまかなうことを予定している。
もう一つの目標がCO2の削減だ。
2040年までにソルトレークシティで排出されるCO2を8割削減するという。
Joint Resolution: 100% renewable energy by 2032, 80% reduction of greenhouse emission by 2040 #utpol #history pic.twitter.com/4Jgm4tmfW8
— Mayor J. Biskupski (@slcmayor) 2016年7月13日
7月12日、ビスカプスキ市長と市議会メンバーがClimate Positive 2040という共同決議に署名した。そのことを伝えたのが、市長によるこのツイッター投稿だ。
その内容について説明したウェブには次のようなことが書き込まれている。
まず、ソルトレークシティを再生可能エネルギー100%にするための戦略を年内に策定。大規模な建築物や商業施設と連携し、先進的な省エネプログラムを実践。エコロジカルな交通について検討する。また、自転車が走りやすい町にするインフラや、電気自動車の充電ステーションを整備する。
こうした活動を展開していくうえで重要になるのが地域コミュニティとの連携だ。そのために新しく地球温暖化防止にチャレンジする市民組織を整備するという。
市、議会、企業、市民がタッグを組んで地球温暖化防止にチャレンジする。こうした形で一つの国をまとめるのは至難の業だ。だが、ソルトレークシティのような市町村単位ならやりようがある。こうした地域が続々と世界に誕生していけば、各国の取り組みを勢いづかせることにもつながるだろう。ソルトレークシティに続く地域が出てくることを期待したい。
<参照リンク>
Salt Lake
City Makes Historic Commitment to 100% Renewables by 2032
Climate Positive 2040
翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所
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