温暖化の影響で近海魚に水銀汚染が進む!?

これからもずっと美味しい魚を食べ続けたいものですが・・・。 CC BY-NC 2.0 / Kristof
これからもずっと美味しい魚を食べ続けたいものですが・・・。 CC BY-NC 2.0 / Kristof

エコロジーオンラインでは昨年11月、石炭火力発電所が減って来たアメリカやヨーロッパに囲まれる北大西洋でクロマグロの水銀汚染が改善されてきたことを伝えた。

石炭火力発電所をやめたらマグロの水銀汚染が19%も改善! 

だが、温暖化の影響で違う形で水銀汚染が進むことがわかってきた。スウェーデンの研究者たちがScience Advancesに地球温暖化で進む近海の水銀汚染について発表している。

その論文によれば、温暖化によって降雨量が増え、地上にある自然有機物が水の流れを通して海へと移動する。海水に移動する自然有機物は今世紀末までに15%~20%増えるとされ、それによって植物プランクトンが大量に発生し、微生物のエサになる。移動した自然有機物のなかには農薬などに使われた水銀も含まれる。それが微生物によって水俣病の原因となったメチル水銀へと変化する。食物連鎖のなかでメチル水銀が生物濃縮され、私たちが食べるサカナを汚染する。サカナの水銀濃度がこれまでの7倍も増える可能性もあるという。

 

私たちが暮らしの基盤となる自然環境に境界線はない。自分たちが行った行為が思わぬ形で自分たちに還ってくる。地球温暖化によって大きく気候は変動する。それを当たり前と考えて文明を見直すことが重要になりそうだ。

<参照リンク>

New mercury threat to oceans from climate change

Terrestrial discharges mediate trophic shifts and enhance methylmercury accumulation in estuarine biota

翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

www.eco-online.org Blog Feed

【EOL+AI】毎日約2,000人の子どもが大気汚染により死亡していることが判明 (月, 24 6月 2024)
>> 続きを読む

【EOL+AI】気候変動でホッキョクグマが10年以内に絶滅の危機に?! (Mon, 17 Jun 2024)
>> 続きを読む

【EOL+AI】チリのフンボルトペンギン、個体数激減で絶滅の可能性 (Fri, 14 Jun 2024)
>> 続きを読む

【EOL+AI】フロリダから姿を消したフラミンゴ、100年以上の時を経て帰還 (Wed, 12 Jun 2024)
>> 続きを読む

【EOL+AI】大統領選挙で初の女性候補が選出。メキシコはどう変わる? (Fri, 07 Jun 2024)
>> 続きを読む

大西洋の海洋循環は崩壊に向かうのか。新しい研究でわかったやばい現状 (Tue, 13 Feb 2024)
>> 続きを読む

国連が望む米国の肉食文化の変容 持続可能な未来のために補助金の見直しを (Tue, 06 Feb 2024)
>> 続きを読む

熱帯の変温動物の絶滅が迫っている! 気候変動が爬虫類、両生類、魚類、昆虫に与える影響 (Tue, 30 Jan 2024)
>> 続きを読む

失われる地球の肺 アマゾンの熱帯林を形成する固有種の8割に絶滅の危機が!? (Thu, 25 Jan 2024)
>> 続きを読む

解決困難な海洋プラスチック汚染 未来の科学者はこの時代を「プラスチセン」と呼ぶ! (Wed, 24 Jan 2024)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る