【事務局体験レポート】 芝浦工業大学でバイオマス・ソーラーハイブリッド電源車を体験

メディアで大きな話題を呼んだハイブリット電源車
メディアで大きな話題を呼んだハイブリット電源車

エコロジーオンライン事務局の新人スタッフの青木です。

今回は1月18日、芝浦工業大学豊洲キャンパスへハイブリット電源車の取材に行ってまいりました。

こちらの設備は芝浦工業大学電気工学科の高見弘教授が開発されたもので、バイオマス燃料を燃やして温度差を利用して発電するスターリングエンジンとソーラーパネルを軽トラックに搭載しています。

自然災害の被害を受けた地域など、どんなところでも発電ができるトラックです。

開発者の高見教授
開発者の高見教授

このトラックはバイオマス発電の際の冷却に水を使います。

温められた水は電気の供給が止まってしまった被災地等での給湯にも活用することが期待されます。

高見教授自身の被災体験からどこでも発電、給湯ができる設備が必要と考え開発を開始されたそうです。

 

実際に発電しているところを見せていただきました。

スターリングエンジン。この装置の中で燃料を燃やしています。
スターリングエンジン。この装置の中で燃料を燃やしています。
煙突と測定装置。スターリングエンジン内の温度や発電量を見れます。
煙突と測定装置。スターリングエンジン内の温度や発電量を見れます。

燃料に使っている木質ペレット。
燃料に使っている木質ペレット。

実演では木質ペレット燃焼させ発電に利用していましたが、バイオマスの熱源を選ばないため、災害時にでた瓦礫等も利用可能だとのこと。燃料の確保も容易であると考えられます。

1時間の稼働で1キロワットの電力と45℃のお湯200ℓを生成できるのだそうです。

屋根にソーラーパネルを搭載
屋根にソーラーパネルを搭載

軽トラックの車体上部に搭載しているソーラーパネルは1時間で最大600ワットアワーを発電でき、夜間や曇天時のために蓄電池も備えています。

今後は、量産体制をとり、各自治体の役所や公民館などに常駐させ、被災してライフラインが止まってしまった地域にこのハイブリット車を向かわせられるような体制が整えられるようにしたいとのことでした。

このハイブリット車が普及すれば、被災時の夜間に灯りを供給するとともに、救護活動などで必要になる温水も用意することができます。

エコロジーオンラインが手がけるナノ発電所やソーラーパワートラックと連携する日が近そうです♪

 

レポート:エコロジーオンライン事務局

www.eco-online.org Blog Feed

生態系の「保険」が失われる!鳥の国際研究が明らかにした、地球の回復力の危機 (日, 30 11月 2025)
>> 続きを読む

11月22日イオン佐野新都市で防災講座を行いました。 (Mon, 24 Nov 2025)
>> 続きを読む

11/23「カーボンニュートラルACTION」第2回目が放送&配信開始! (Mon, 24 Nov 2025)
>> 続きを読む

コーヒー畑から学ぶ持続可能な農業のヒント:人と自然の変動に寄り添う新しい方法 (Sat, 22 Nov 2025)
>> 続きを読む

「微生物」 プラネタリーヘルスを守る「小さな巨人たち」 (Sat, 22 Nov 2025)
>> 続きを読む

森と人間の共存を目指す「モデルフォレスト」は温暖化の救世主になるか!? (Sat, 22 Nov 2025)
>> 続きを読む

11/23 宇都宮大学、FM栃木、エコロジーオンライン共同企画「カーボンニュートラルアクション」第2回目オンエア! (Fri, 21 Nov 2025)
>> 続きを読む

12/6、12/7「森にかえれ!」生物多様性のスペシャリスト 坂田昌子氏ワークショップ (Tue, 18 Nov 2025)
>> 続きを読む

世界のCO2排出はいまだ増加中!だが35カ国が示す「経済成長と脱炭素の両立」という希望 (Sat, 15 Nov 2025)
>> 続きを読む

地球上から消えゆく愛らしいキツネザル:その命を救うたった一つの道 (Sat, 15 Nov 2025)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る