#08 エコロジーソングス <George Harrison / All Things Must Pass>

George Harrison / All Things Must Pass (1970)
George Harrison / All Things Must Pass (1970)

ビートルズ第三の天才ジョージ・ハリスンのソロ初アルバムからの表題曲。

ビートルズ時代から見え隠れしていた東洋思想的な世界観の完成を見た作品。

ジョージ・ハリスンという人物はレノンマッカートニーとは違い、抑圧されて才能を発揮するというタイプではなかったようで、ソロになってからの彼の作品はとても開放的な印象を受ける。

全編を通して貫かれる「永遠に続くものなど無い」というメッセージが流れる裏では西洋的なオーケストラが響いており、前述のとおり東洋思想をテーマとした作品なのだが、曲としてはエスニックなエッセンスなどは入っていない。

それは彼の中でシタールやタブラを導入して「みました」という興味の初期段階は過ぎ去り、血となり肉となった事を表しているのだろう。

文 / 上岡 ケン

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