· 

怖いのは新型コロナだけじゃない! 地球温暖化で迫る生態系の崩壊

生態系の崩壊が懸念される熱帯フィジーの珊瑚礁 NOAA/ CC BY 2.0
生態系の崩壊が懸念される熱帯フィジーの珊瑚礁 NOAA/ CC BY 2.0

現在、私たちが直面する気候危機にしっかりとした対策が施されなければ、近い将来、生態系が崩壊し、多くの野生生物が死んでいく。

この10年のうちに失われる種もある。そんなショッキングな研究がネイチャー誌に発表された。

これまでの研究では地球温暖化による生態系への影響は徐々に訪れると考えられてきた。

だが、生態系の崩壊はずっと崖っぷちのような状態が続き、突然、その日がやってくるというのだ。

 

この研究が発表されたのはネイチャー誌だ。

これまでの研究の多くが、特定の年を対象にしたのに対して、鳥類、哺乳類、爬虫類、両生類、魚類とその他の海洋生物や植物の30,000種を、100km×100kmの単位でマッピングし、蓄積された1850年から2005年の気象データをもとに未来のいつの時点で経験したことのない高温に遭遇するかを調べた。

今のまま温暖化が進めば、2030年までに熱帯の海にすむ生物から高温の被害が始まり、2050年にかけて北上。2050年までに高緯度の地方でも生じるという。

赤道域の動植物はすでに高温状態にさらされており、一つの種が死滅することによって、食物連鎖に変化が生じ、急激に生態系が崩壊していく。そこに追い打ちをかけるのが、海水の酸性化やプラスチックごみなどの問題だ。

だが、希望も捨ててはいけない。パリ協定に決められた気温変化を2度未満にする取り組みが行われば、そのスピードを遅くすることができる。そうすれば生態系の崩壊に対応する時間も稼げる。

私たち人類は新型コロナで生態系の破壊から生じる人獣共通感染症の恐怖を目の当たりにした。

さらなる災厄を防ぐためにも、国際的な協力体制をつくってこの危機に対処し、速やかに気候変動による生態系の破壊を防止することにチャレンジしなければならない。

世界の研究者たちはそう警告する。

<参照リンク>
The projected timing of abrupt ecological disruption from climate change
Unchecked Global Warming Could Collapse Whole Ecosystems, Maybe Within 10 Years
Wildlife destruction 'not a slippery slope but a series of cliff edges'

翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部

www.eco-online.org Blog Feed

寄り添う心と地球の未来:小児救急で見つめる「親子で向き合う気候不安」 (日, 18 1月 2026)
>> 続きを読む

季節を刻む時計の狂い:温暖化が生き物たちの「命の数」に与える影響 (Sun, 18 Jan 2026)
>> 続きを読む

見過ごされてきた「海の価値」 気候変動がもたらす真の経済的損失は想定の2倍だった (Sun, 18 Jan 2026)
>> 続きを読む

1/11「カーボンニュートラルACTION」第4回目が放送&配信開始! (Tue, 13 Jan 2026)
>> 続きを読む

マイクロプラスチックが加速させる地球温暖化の真実 (Sun, 11 Jan 2026)
>> 続きを読む

ファッション界の「エコ」が招く皮肉な結末:リサイクル素材とマイクロプラスチックの真実 (Sun, 04 Jan 2026)
>> 続きを読む

小さなダムが起こす奇跡:ビーバーの知恵をまねた「自然再生」の力 (Sun, 04 Jan 2026)
>> 続きを読む

気候変動をめぐる「誤情報」が国家の安全保障を揺るがす理由 (Sun, 04 Jan 2026)
>> 続きを読む

21世紀半ばに訪れる氷河消失のピークはポイント・オブ・ノーリターンの象徴!? (Sat, 20 Dec 2025)
>> 続きを読む

“グリーンサンタ”としてグリーン電力証書クラファンをプレゼン! (Tue, 16 Dec 2025)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る