木と生きる、未来を刻む 〜 木の命を受け継ぎ、次世代へとつなぐ 〜
皆様、はじめましてBAUM代表山井忍です。
2002年から実に20年近く大工として活動を続けてまいりました。
2013年には「けんちくや山井」として独立、ドイツをはじめとし、世界中を持ち前の技術で飛び回ってきました。
そして、このたび木材伐採、製材、木材利用を一貫して行う事業団体「BAUM」を立ち上げました。
以下の文章をもってBAUM立ち上げにあたっての挨拶と代えさせていただきます。
人は何万年も木と向き合い共に過ごしてきた。
しなやかで軽く、加工も容易、肌触りもやわらかく触れていると自然と落ち着く。
かつて世界一の木造大国と称された日本。
人々は木に囲まれて暮らしていた。
しかし高度経済成長とともに、石油化学製品で出来た偽物の~風や、~調 という新建材が生まれ、素材の美しさ、本物の語らない自然さをどこかに 忘れてきてしまっている。
便利な石油製品や化学物質に囲まれ、やがて劣化とともにゴミ(産業廃棄物)と扱われ処分に困る新建材の家。
そんな家を後世に残すのはいかがなものでしょうか。
近年の木造住宅は構造材さえも輸入木材に押され、山の木が材として必要とされなくなり、
植林されたまま間伐や伐採などをやめた山は荒れ、木々が枯れた土地は貯水力がなくなり、
やがて土砂崩れや水害をもたらす。
そんな里山と、人の暮らす家の環境を少しでも変えていきたい。
そんな思いでわたしは活動を始めました。
BAUM(ばうむ)はドイツ語で木を表す言葉
木を使い、さまざまな場を生むという意味で付けた名前。
まだ年輪も見えない、ようやく種から芽が出て土から顔を出し、日の光をあびたばかりのちいさな活動ですが。
この先何年も立ち続け、数えきれないほどの年輪を重ね、芯のまっすぐ通った、大きく強い木になれればと思います。
BAUM代表 山井 忍
山井忍 Annual Rings(年輪)
1986年 栃木県栃木市に生まれる。
小さいころからものづくりに興味を示し、手先は器用で、ゴム飛行機やバルサ板で作るグライダーなどを木、竹を削る等の作業はお手の物だった。
中学に入り技術家庭の木工の授業で改めて木と向き合い、大工という職業を志すようになっていった。
中学校の卒業制作で庭園に手加工のパーゴラ1対を製作。
2002年 中学卒業と同時に地元栃木の工務店に弟子入りすることになった。
父がたまたま見ていたテレビ番組に鉋の削りの技を競う「削ろう会」の阿保昭則氏(後の恩師)を特集していて存在を知り、すぐさま録画。
何度も何度もビデオが擦り切れるほど見て、研いでは削りを繰り返し17歳の頃には薄削りの技術を習得していた。
削ろう会の会場で阿保直々に指南を受け、やがて弟子になれと誘いを受けた。
2008年 地元の工務店を退社し
2009年 阿保氏率いる耕木杜に入社
2010年 (24歳)には現場棟梁として、墨付け刻みを任されるまでに成長させて頂い た。
2013年 木造RC混構造の3階建ての新築工事を納め、耕木杜を退社。
その後、木造建築、家具製作の木匠『けんちくや山井』として独立
2017~2019年 埼玉県奥秩父、両面神社にて、手道具による鳥居の架け替えのメンバーとして参加。
2018年 ドイツリューネブルクにて、公園の木造橋の架け替えプロジェクトに参加 。
2023年 栃木県佐野市多田地区丸嶽にてコモン再生プロジェクトの木材利用のDIY講師に就任。
2024年 栃木県佐野市赤見町に移住。
多田の木材資源を有効活用できるよう、 台車付き帯鋸製材機を購入。
2025年 さまざまな場を作るべく、伐採、製材、木材利用を一貫して行う 事業『BAUM』バウムを設立。









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田中 浩唯 (木曜日, 17 7月 2025 09:49)
㊗️『BAUM』バウム設立
良い名前ですね�️
勇気を頂きました✨
私も大いにチャレンジします�
楢木いずみ (金曜日, 18 7月 2025 17:29)
素敵ですね。お考えに共感しました。