4月18日、ハワイ島のマウナロア観測所で観測された大気中の二酸化炭素濃度が410ppmを超えた。
マウナロア観測所は太平洋の中央という孤立した場所にあり、大気も十分に澄み、火山による変化に対応すれば安定した大気の観測が可能だ。そのため大気中の二酸化炭素濃度などの変化などを観測するという目的で開設されている。
マウナロア観測所が観測を開始したのは1958年。その時の濃度は315ppmだった。
その後、濃度は右肩上がりで上昇を続け、2013年には初めて400ppmを超え、2015年からは400ppmが常態化した。
数百万年という長い期間、地球の二酸化炭素濃度が410ppmを超えことはなかった。エルニーニョ現象などの影響もあると言われるが、右肩上がりに上昇してきたことからも、人間による温室効果ガスの排出が原因であるだろうと見られている。
大気中の二酸化炭素濃度の高まりは、そのまま地球温暖化や海水の酸性化に直結する。残念ながら、私たちが温暖化対策を怠れば、そのまま二酸化炭素の濃度にはねかえってくる。さらなる気象災害を増やさないためにも一層の努力が必要だ。
<参照リンク>
http://www.climatecentral.org/news/we-just-breached-the-410-parts-per-million-threshold-21372
翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所
www.eco-online.org Blog Feed
ヨーロッパ氷河の急激な融解は、地球に何をもたらすか? (木, 28 11月 2024)>> 続きを読む
未来のチョコレートはカカオなし?持続可能な代替食品への挑戦 (Thu, 24 Oct 2024)
>> 続きを読む
気候変動によりアフリカ全土で進む移住 感染症が拡大する恐れも (Fri, 04 Oct 2024)
>> 続きを読む
2050年までに50の世界遺産が消える!?気候変動が奪う人類の宝 (Mon, 30 Sep 2024)
>> 続きを読む
永久凍土から有害金属が放出される?! 北極に眠る「水銀爆弾」の脅威 (Fri, 27 Sep 2024)
>> 続きを読む
「自然保護区増加」と「気候変動緩和」の両立が必須 東京大学が発表 (Mon, 09 Sep 2024)
>> 続きを読む
災害に弱い動物を守る。求められる管理対策と理解 (Thu, 05 Sep 2024)
>> 続きを読む
「ノアの方舟」、動物のDNAを乗せ月へ 絶滅危惧種を守る画期的な計画 (Thu, 29 Aug 2024)
>> 続きを読む
気候危機の映画はレア?!政治的メッセージへの反発が関係か (Tue, 27 Aug 2024)
>> 続きを読む
急激なCO2の排出は大量絶滅を引き起こすか?ジュラ紀の石灰岩が手がかりに (Tue, 20 Aug 2024)
>> 続きを読む
コメントをお書きください