
化石燃料を大量に消費することによってもたらされる自然破壊は地球温暖化に止まらない。
たとえば、石炭を燃やすことは大気中に重金属を放出することにつながる。その重金属はマグロなど生態系の頂点にいるサカナの体内で濃縮される。それを食べた人間を汚染する形で私たちのもとに戻ってくる。
地球温暖化の原因となる二酸化炭素は大気中の濃度が増してくると海水にとりこまれる。その結果、海水の酸性化が起こる。
人間の生み出した様々な環境破壊は、すでに海洋生物の生命を脅かしている。海洋に流出したプラスチックゴミを飲み込むことから起こる呼吸器や消化器への悪影響に加え、地球温暖化はサンゴ礁を白化させ、冷たい海に生きる生命から居場所を奪っていく。
そこに追い打ちをかけるのが海水の酸性化だ。
産業革命以降、海洋のph値の平均は8.2から8.1に下がった。たかだ0.1と思うかもしれないが、酸性化の数値に直すと26%も進んだことになる。海洋が酸性化すると貝類や甲殻類などの成長に大きな影響が出てくる。その結果、バルト海やバレンツ海に生息する大西洋タラは今世紀末に現在の1/4のサイズになると推定される。
海洋の酸性化を8年にわたって研究してきたドイツの研究者ネットワークによれば、海洋の酸性化のスピードは速く、繁殖のサイクルが短い微生物以外の生命は追いついていけない。海洋の酸性化だけなら対応できても、プラスチックごみや地球温暖化などと複合化し、大きな衝撃となる。
化石燃料を大量に消費することは海洋を酸性化するだけに止まらない。生み出された大気汚染によって多くの人の命も失われている。人間がこの地球に生き続けていくためにも、自然エネルギーへの転換を急がねばならない。
<参照リンク>
Ocean acidification is deadly threat to marine life, finds eight-year
study
海洋酸性化の脅威 被害総額は年100兆円超える!?
温暖化の影響で近海魚に水銀汚染が進む!?
石炭火力発電所をやめたらマグロの水銀汚染が19%も改善!
翻訳・文 / ライツフォーグリーン
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