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ファッション界の「エコ」が招く皮肉な結末:リサイクル素材とマイクロプラスチックの真実

Photo by Dan Gold on Unsplash

 

私たちのクローゼットに並ぶ「リサイクル素材使用」のタグが付いた服。地球に優しい選択をしたつもりでも、実はそれが思わぬ形で環境を傷つけているかもしれない。環境団体「Changing Markets Foundation」が発表した最新の報告書は、ファッション業界が推進する現在の「グリーン戦略」が、皮肉にもマイクロプラスチック汚染を悪化させている実態を明らかにしている。

 

♻️ 「リサイクル」という名の行き止まり

多くの衣料品ブランドが掲げる「環境配慮」の柱は、使用済みのペットボトルを再利用したリサイクル・ポリエステルの使用だ。一見すると素晴らしい取り組みに思えるが、ここには大きな落とし穴がある。

本来、ペットボトルは再びボトルへとリサイクルされる「クローズド・ループ(閉じた輪)」の中にあれば、何度も資源として循環できる。しかし、一度「服」に加工されてしまうと、現在の技術ではそこからさらにリサイクルすることが極めて難しくなる。つまり、ボトルを服にすることは、資源の循環を止めてしまう「ダウンサイクル」にほかならない。服になったプラスチックは、最終的には埋め立てられるか焼却されるだけの、行き止まりの道へ送られることになるのだ。

 

🌊 洗濯のたびに海へ流れ出す「見えないゴミ」

さらに深刻なのは、素材がリサイクルされたものであっても、プラスチックであることに変わりはないという点だ。ポリエステルなどの合成繊維で作られた服は、着用しているときや洗濯をするたびに、目に見えないほど微細なプラスチック繊維(マイクロプラスチック)を放出する。

報告書によれば、リサイクル・ポリエステルであっても、この「繊維の抜け落ち」を防ぐことはできない。むしろ、リサイクル過程で繊維がダメージを受けて弱くなっている場合、新品のプラスチックから作られた繊維よりも多くのマイクロプラスチックを排出する可能性さえ指摘されている。これらの微細なゴミは、下水処理施設を通り抜けて海へと流れ出し、生態系を汚染し、最終的には私たちの食べ物や飲み水を通じて体内へと戻ってくる。

 

👗 根本的な解決に必要なこと

業界が「リサイクル素材」を免罪符のように使い、合成繊維の生産量そのものを増やし続けていることも大きな問題だ。安価なプラスチック繊維に依存した「大量生産・大量消費」のビジネスモデルこそが、汚染の根本原因である。消費者に「エコである」という安心感を与えながら、実際にはプラスチックの総量を減らしていない現状は、一種の「グリーンウォッシング(見せかけの環境配慮)」と言わざるを得ない。

私たちは今、単なる素材の置き換えではなく、ファッションのあり方そのものを考え直す時期に来ている。化石燃料から作られるプラスチック繊維への依存を減らし、長く大切に着られる天然素材や、真に循環可能な仕組みへと舵を切らなければならない。クローゼットの中の一枚の服が、遠い海とどうつながっているのか。その真実に静かに目を向けることが、未来の地球を守るための大切な第一歩となる。

 

<関連サイト>
Fashion’s green strategy is making microplastic pollution worse – study

 

翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)

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