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「なるべく長く、多くの方に歌を聞いてもらえるように」 健康に関する発信を続けるサンプラザ中野くん


老若男女、幅広い世代が知っている『Runner』を歌うサンプラザ中野くんは、爆風スランプの活動休止後、ロック歌手だけでなく、株に関する執筆・講演など、多彩なジャンルで活動している。「健康」に関する発信もその一つ。

「ロックミュージシャン=不健康」は、もはや過去のイメージ。

中野くんは「なるべく長く、多くの方に歌を聞いてもらえるように」、健康に気を使い、発信を続けているという。

サンプラザ中野くん(さんぷらざなかのくん)


生年月日:1960年8月15日生まれ B型

出身地:山梨県甲府市生まれ、千葉育ち

健康・投資に一家言持つ、ロック歌手

取材・構成/大川原通之

写真/小林伸司

今ふたたびの「Runner」

今、中野くんが力を入れているものの一つが、「ランナー体操」。

中野くんの代表曲、『Runner』に合わせて身体を動かす体操で、プロのダンサーが振り付けし、運動の専門家の監修のもと開発。

『Runner』は幼稚園・保育所や小中学校の運動会などでも多く使われ、幅広い世代に知られている名曲。

 

「知り合いからは『スポーツを連想させる曲で、それに体操をつけるのはすごくいい。これまでいろいろやってきた中で一番将来性がある』と言われています(笑)」

 

中野くんが健康について関心を持ち始めたのは30代半ば。

その頃、自身の体調が良くなかったことに加え、お父さまががんで入退院を繰り返し亡くなった。

 

「病院に行っても必ずしも健康を取り戻せるわけではないのではないかと。それで色々自分で探ってみたら様々な健康法に出会ったんです」

 

それまで中野くんの食生活は、子どもの頃から肉中心。それがベジタリアンになり、いまはほぼビーガン。

 

「ガラッと変わりました。だって、食事に行くたびに、これは食べるべきか食べないべきかとか考えるのもバカらしいじゃないですか。それよりも自分をベジタリアンだとカテゴライズしてしまったほうが良いだろうと」

 

最初は哺乳類の肉を食べないところから始まって、魚、鳥、たまごと食べなくなって、10年ぐらいでビーガンになった。

 

「子どもの頃から極度の冷え性だったんですが、ベジタリアンになってそれがなくなりました。いまは冬でもほぼ裸足で過ごしています」

 

ベジタリアン以外で実践しているのが西式甲田療法。この療法には柔らかい布団ではなく固いもの(床など)に寝たり、温かいお湯と冷たい水を交互に浴びる温冷浴、玄米菜食などがあるが、

 

「最初に、甲田光先生が書いた『少食が健康の原点』という本が、これは面白いと思いまして。それまではビタミンなり栄養素の不足で不健康になると思っていたんですが、『ようするに食べ過ぎているからこんなに体が苦しんでいるんだよ』『だから一日一食玄米菜食でいると難病も克服できるかもしれませんよ』と」

 

実際に、甲田療法で難病を克服し大阪で治療院をされている鍼灸師の方にも会った。

 

「もう30年ぐらい一日青汁一杯で生きていて、しかもふくよか(笑)。これは面白いと思って」

 

やっと時代が追い付いてきた

健康について発信を始めたのも

 

「もともと凝り性だし新しもの好きなので、『これは世の中に知られていないだろう』と。自慢したい。おれは早いだろうと(笑)」

 

ただ、何でも早すぎるのが、中野くんの特長だ。例えば、中野くんが最初にMacのパソコンを買ったのが25歳の時。もう30年以上前だ。いま話題になっている「eスポーツ」も、10年前に日本で初めてeスポーツという名前がついた会社を立ち上げたのは中野くんだ。

 

「世界的には10年以上前からeスポーツが盛り上がっていて、10年前にサンノゼで開かれていたeスポーツの大会を見に行って足を踏み入れて、ずーっとバカにされてたんです」

 

やっと時代が追い付いてきた。

 

「健康にこだわるロックミュージシャンとしてもやっぱり早くて、だからずっと馬鹿にされてきましたよ」

 

かつてロックと言えば、セックス&ドラッグのイメージ、健康からは程遠い存在だった。だが、ポール・マッカートニーも、ミック・ジャガーもベジタリアン。今もロックを象徴しているレジェンドたちはみな健康に気を使っている。

 

 

中野くんにとって、一番の関心事は「健康で長く歌えるか」ということ。

 

「僕はもともと身体が弱いんです。だから、色々やってやっと生き延びているという意識がある。人前で肉体を誇示するパフォーマーではないので、自分の歌に悪影響がありそうなものは避けているんです」

 

中野くんも、爆風スランプ以前から一緒に音楽を続けているパッパラ―河合さんも、今では酒もたばこもやらない。河合さんは、この10年ぐらいでフルマラソンに45回エントリーしている〝ランナー〟としても知られている。

爆風スランプ時代には過激なパフォーマンスも行っていたが、

「過激なステージングに体力いらないですからね。火のついた花火を咥えるだけですから(笑)。歌うのには体力いりますが」

 

その歌い方も変わってきた。

 

「(全力で歌っているイメージだったが)だから疲れてましたよ、悪いものも食っていたし。歌い方も色々教えていただくと身体に楽な歌い方も覚えてくる。だんだん進化しています」

 

かつて、セックス&ドラッグを体現していたロックミュージシャンは亡くなり、それに憧れた同世代のミュージシャンで亡くなった人も少なくない。

 

「なるべく長く、多くの方に歌を聞いてもらえるように」

 

サンプラザ中野くんは、これからも身体に良いものに取り組み、発信を続けていく。

 

▶︎ミニアルバム「大きな玉ねぎの下で」好評発売中!

<収録曲>

1. 大きな玉ねぎの下で(令和元年 Ver.)

2. 月光(2019 Ver.)

3. 岡本と友だち(感動∞無限大)

4. 女王様物語(QUEEN サンプラザ中野くん直訳 アコースティック Ver.)

5. 日光

6. 大きな玉ねぎの下で(令和元年 Ver.)[Original Karaoke]

CD / ASCU-6105 / ¥1,500(税込)

 

 

▶︎東名阪札ツアー『サンプラザ中野くん Style #4』開催中!

■8/3(土)札幌Party House Fiesta

■8/22(木)名古屋 ell. FIT’S ALL 

■8/23(金)梅田シャングリラ

■8/31(土)東京PLEASURE PLEASURE ※SOLD OUT!!!

 

各プレイガイドでチケット販売中!

 

▶︎ワンマンライブツアー開催に先駆け、ついに爆風スランプの全278曲を音楽ストリーミングサービスで配信スタート!

smdr.lnk.to/o2yjv

 

▶︎2007年、まだ「サンプラザ中野」名義だった頃に発刊され、現在は絶版となっていた青春純愛小説「大きな玉ネギの下で」が電子書籍にて配信スタート!

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000204451

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