私たちが暮らすこの地球には、人間が生きていくために利用できる土地がどれくらい残されているのだろうか。国連の報告が投げかける現実は、非常にシンプルでありながら、私たちの未来を深く考えさせるものだ。現在、地球上のすべての陸地を人類の人口で等しく分けると、人間一人あたりに割り当てられる土地は「サッカー場わずか2面分」しかないという。そしてさらに深刻なのは、その限られた土地の多くが、人間の過剰な利用や気候変動によって「荒廃し、病んでいる」という事実である。
人工知能(AI)の技術は、私たちの想像を超える速さで進化を続け、日々の暮らしや社会の仕組みを大きく変えつつある。しかし、その圧倒的な便利さの一方で、「このままAIに社会が支配されてしまうのではないか」という不安や戸惑いを感じる人も少なくない。こうしたなか、2026年に発表された新しい議論が注目を集めている。それは、人間と環境との繋がりを研究してきた「人間生態学(ヒューマン・エコロジー)」の知恵をAIの開発に応用しようという試みだ。人間生態学が培ってきた「8つの原則」は、AIを単なる効率化の道具ではなく、人間の本当の幸せ(ウェルビーイング)のために働かせるための、優しく頼もしい羅針盤となってくれる。
漁業の網に、目的以外の海の生き物が誤ってかかってしまう現象を「混獲(こんかく)」と呼ぶ。これは世界中のイルカやクジラなどの海洋哺乳類にとって最大の脅威の一つだが、特に発展途上国の小規模な漁業では、高価な対策機器を導入できないことが大きな壁となっていた。2026年に発表された国際的な共同研究(学術誌『Fisheries Research』掲載の論文)は、私たちが普段ゴミとして捨てている「空き瓶」や「ペットボトル」をリサイクル(アップサイクル)して網に取り付けるだけで、イルカの混獲を大幅に減らせる可能性を証明した。お金をかけずに海を守る、優しく画期的なアプローチだ。
環境問題の解決と聞くと、私たちは二酸化炭素の排出量や法律の規制、科学的なデータといった堅苦しい言葉を思い浮かべがちだ。最新の学術誌『Humanities and Social Sciences Communications』(Nature系)に掲載された研究論文は、私たちの「感性」に直接訴えかける芸術、特に「音楽」が、環境保全のあり方(環境ガバナンス)に大きな変革をもたらす可能性を示している。科学や政策といった従来の枠組みを超え、音楽を対話の道具として取り入れる「分野横断的な実践(トランスディシプリナリー・プラクシス)」が、人と地球との関係を優しく結び直そうとしている。
私たちが毎日使うスナック菓子や石鹸に含まれるパーム油(アブラヤシ)、美容や料理で人気のココナッツ、そして豆腐や調味料の原料となる大豆。これらは現代の暮らしを支える便利な植物だが、その生産の裏側で、地球上の生き物たちがかつてない規模で住処を追われている。2026年に発表された最新の国際共同研究は、アブラヤシ、ココナッツ、大豆の栽培が、これまで科学者たちが想定していたよりもはるかに多くの野生生物を絶滅の危機に瀕させているという実態を明らかにした。
2023年、南米のペルーはかつてない規模の公衆衛生上の危機に直面した。蚊が媒介する感染症「デング熱」が猛威を振るい、記録的な数の人々が病に倒れたのである。なぜ、これほどまでの大流行が起きてしまったのか。
学術誌『One Earth』に掲載された最新の研究は、その背景に「人間の活動による気候変動」が深く関わっていることを、科学的なデータによって明らかにした。
私たちの食卓を支える豊かな農作物を育てる影で、実は膨大な量の「プラスチック」が使われている。苗を守るマルチシートやビニールハウスのフィルムなど、農業用プラスチックは現代の農業に欠かせない存在だ。しかし、これらは使い終わると泥や農薬が混じり、リサイクルが非常に難しい「ゴミ」となってしまう。
今、この厄介な農業プラスチックを、同じく農業から出る「炭」を使って価値ある化学原料へと生まれ変わらせる、画期的な研究が注目を集めている。
地球温暖化によって北半球の夏には大規模な森林火災が起こることが多くなった。現在、カナダを大規模な森林火災が襲っており、地球は「火の世紀」に入ったと宣言する研究者も出てきている。
これまで北米の森林は自然のサイクルを保って火災を起こして更新を繰り返してきた。自然を開発することで、人間の暮らしが森林に近づき、起こるべき森林火災を防いできた。少しづつ森が燃えていればそこが緩衝地帯となって延焼を防ぐ。緩衝地帯を失った森林は地球温暖化によって乾燥が進み、燃料庫のような存在になった。そのために森林火災が起こると手のつけられない状態になる。何度かこうした火災に襲われた森林は再生せず、サバンナのような状態になると指摘する研究者もいる。CO2を吸収する森林が失われ、温暖化がさらに進んでいく。
全米トップの発電実績を誇るテキサスで風力発電が初めて石炭火力を追い越したことをCNNが伝えている。
この記事によれば、2019年上半期のテキサスの総発電量の22%が風力発電、21%が石炭火力だった。
東北の珍味と知られるホヤ。東北新幹線車中で販売されるホヤの燻製は知る人ぞ知る一品です。
大きな問題となっている海洋のプラスチック汚染の解決にそんなホヤが一役買うという情報をロイターが伝えています。
私たちが口にホヤは水がきれいでミネラル分豊富な海に育ちます。その一方、順応力も高く、汚染が進んだ海でも元気に育ち、船に付着したり、ビーチで繁殖する厄介者でもあります。