ソーラーパワートラックを被災地に! 新たな被災地へと出発

 被災地支援3日目。今朝の炊き出しメニューは、昨晩から仕込んでおいた具だくさんの豆乳入りスープ。料理研究家・五十嵐豪さん特製レシピです。一晩かけて煮込んだシチューは、信じられないようなおいしさ! 昨日に引き続き、新宿イカセンターさんのイカ焼きも提供されました。

 

 今日は朝から、救援活動を行っている旭ヶ丘団地区長さんの息子さんに、被災地の現状についてのお話を伺いました。聞き手は、エコアイドルユニット「えこエコ」の松田まどかさん。息子さんは普段は医療機器の販売を行っているそうで、被災地医療の現場では、必要な器具が全く足りていないと言います。これ以上の被害を広げないためにも、早急な医療体制の立て直しが望まれます。

 

 続いて、五十嵐豪さんによる被災地での食事に関するインタビュー。震災直後と1ヵ月経った今とで大きく変わったのは、食事のニーズだそうです。当初は被災者に食べ物を行き渡らせることが一番の目的でしたが、ある程度食料が届くようにはなった現在では、菓子パンやインスタント食品ではなく、バランスのとれた食事が必要とされています。また、子どもたちや女性は、アイスクリームやお菓子といった甘いものを欲しているということでした。

 

 旭ヶ丘団地のコミュニティプラザでは、理容師による髪のカットが行われていました。特に女性は、オシャレをすることで気持ちが明るくなります。理容師の方々も、「自分たちの技術が、みなさんに喜んでもらえてすごくうれしい」と語り、ここにいる全ての人が笑顔だったことがすごく印象的でした。

 

 さてソーラーパワートラックは、次なる電気の通っていない場所を求め、移動を始めます。目指すは、旭ヶ丘団地から車で約10分の所にある志津川の大森地区。大森地区は旭ヶ丘団地と同様、高台にあり、津波の直接的な被害こそ免れましたが、住民のほとんどがインフラの復旧しない自宅で避難を続けています。到着するなり大勢の人たちが、携帯電話や携帯ゲーム機、電気シェバーを片手にトラックに集まってきました。用意してきたゲームやアニメーションも子どもたちでいっぱい。ソーラーパワートラック大活躍です!

 

 電気の通わない地域の夜は、漆黒の闇が辺りを包みこみます。見上げると、きれいな星空が広がっていました。その星空を見つめながら、被災地域の1日も早い復興を願ったのでした。

 

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