「プラレール」のタカラトミーがエコマークアワード2012金賞を受賞

おもちゃで初めてエコマークを取得した「エコ直線レール」と「エコ曲線レール」
おもちゃで初めてエコマークを取得した「エコ直線レール」と「エコ曲線レール」

 環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認定された商品やサービスに付けられる「エコマーク」。このエコマーク商品などを展開し、持続可能な社会の実現に向けて積極的に活動している企業・団体に贈られる「エコマークアワード2012」の金賞にタカラトミーが選ばれた。2月6日開催の「エコマークコミュニケーションフォーラム」にて、表彰式が行われる。

 

 タカラトミーは2012年6月、発売から50年以上の歴史を誇るロングセラー商品「プラレール」のレール部品「エコ直線レール」「エコ曲線レール」で、おもちゃ業界初となるエコマークを取得。おもちゃは子どもが利用するという商品の特性上、安全性や品質確保の面から再生材料の使用や省資源化が難しく、エコマーク認定は難しいとされてきた。同社では再生プラスチックの配合率の研究を重ね、再生材料を50%以上使用しながらも、通常のプラスチックと同等の機能と安全性、そして発色の良さを兼ね備えたレールの商品化を実現させた。

 

 こうしたおもちゃ作りのベースにあるのが、タカラトミーグループの「エコトイ」活動の考え方だ。おもちゃを作る時、遊ぶ時など、商品のライフサイクルに合わせて環境配慮の基準を設定し、それを満たしているおもちゃを同社では「エコトイ」として認定している。エコトイの基準には、エコマークを取得した再生材料の使用やプラスチックの省資源化、部品交換によって長く遊べるようにする工夫、そして手回し発電やソーラー発電の採用で電池を使用しないなどがある。このエコトイを通じて、地球環境を考える子どもたちを増やそうというのがエコトイ活動である。こうした姿勢が高く評価されたことも、今回の受賞のポイントといえる。

 

 おもちゃは、子どもにとって楽しく、心身の成長を促す役割を持っている。環境に配慮したおもちゃが世の中に広がることは、子どもたちのエコへの理解や関心を育むことにもつながるはずだ。

 

文/加藤 聡

 

タカラトミー「エコトイ」

http://www.takaratomy.co.jp/eco/index.html

エコマークアワード2012

http://www.ecomark.jp/award/award_2012.html

 

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