コンビニ店を中心に大量の恵方巻が廃棄されていることが話題になっている。
国連でも世界の食品ロスの解決が課題であり、日本でも農水省を中心に食品リサイクルの普及に力を入れている。
一方世界では、この問題を解決するためにアプリが活用されはじめ、多くの食品ロスを減らし、あまった食料で社会的な弱者を救済する事業が始まっている。
日本でもコンビニが一丸となり、恵方巻を廃棄することなく、価格を下げてそれを欲しがる顧客に販売したり、恵方巻を食べられない人たちに寄付することだったできたはずだ。
イギリスのガーディアン紙が日本の恵方巻騒動を尻目に世界の食品ロスを抑制するトップ10のアプリを紹介している。トップ3を紹介しよう。
シンガポールで使われているのは11th Hourというアプリだ。これはレストランや食品店がそれまで廃棄していた商品をこのアプリを通して価格を下げて提供するサービス。すでにシンガポールで1万のダウンロード数を稼いでいる。
2位に入ったのはオランダのNoFoodWasted。これは特定の商品を安く手に入れたい消費者と、消費期限切れの商品を少しでも減らしたいスーパーマーケットをつなぐサービスだ。スーパーで廃棄されていた商品はこうして消費者のもとに届けられ、これに参加したお店は食品廃棄を18%〜25%も減らしているのだという。
FoodCloudはイギリス、アイルランドで活用されるアプリだ。これはスーパーマーケットや農場、食品メーカーなどに余剰食品が生まれた場合、それを慈善団体が活用することをコーディネートする。すでに1200の企業、3600以上の慈善団体がこのサービスを活用。この会社では倉庫を3カ所用意し、食品廃棄の低減に努めている。
日本だってやればできないわけではない。創意工夫を生かして来年の恵方巻はぜひ、廃棄されないような仕組みをつくってもらいたい。
<参照リンク>
Tackling food waste around the world: our top 10 apps
翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所
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